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幻の国家資格「福祉施設士」はじめまして。

皆様、はじめまして!東京都福祉施設士会と申します。
まず「福祉施設士」とは何か、について簡単にご説明いたします。

福祉施設士とは

 昭和51年(1976年)から全国社会福祉協議会・福祉施設協議会連絡会によってスタートした福祉施設士講座(現:施設長専門講座)が始まりです。
 当時、国家資格としての福祉資格は存在せず、昭和62年(1987年)に「社会福祉士及び介護福祉士法」が制定されたことにより国家資格が誕生しますが、昭和26年(1951年)3月に「社会福祉主事設置に関する法律」が社会福祉事業法(現:社会福祉法)へ組み込まれ、戦後急務だった社会福祉事務などの需要に対応していた他に、福祉の資格は「福祉施設士」のみだった歴史があります。そのため旧厚生省(2001年厚生労働省へ改組)の中では福祉施設士の国家資格化についても議論されていたという背景もあり「幻の国家資格」と表現させていただきました。
 現在では全国社会福祉協議会 中央福祉学院にて「福祉施設長専門講座」として理事長や園長(施設長)の推薦を得た後に1年間のオンデマンド学習、スクーリング、論文の提出により認定される施設運営の専門家を養成する資格制度となっております。

東京都福祉施設士会の特徴

 当会は福祉法人の種別横断が横断している全類型の組織です。そのために情報交換の密度が非常に濃くなっております。保育事業を運営している園長や理事長が高齢事業を運営している施設長と研修、役員会などで日々連絡を密に取り合うことで自法人の事業を超えた知識や経験を得ることができる会となっております。
 また各委員会・部会活動では「福祉QC活動」をはじめとして福祉法人の品質向上、業務管理など事例検討を通して業務改善を行う活動、生涯研修活動、広報活動などを実施。「地域振興部会」を通して過疎地域の地域振興への協力などをおこなっております。

福祉の大規模化・協働化

 2021年に制度化した「社会福祉連携推進法人」は財政問題や人口減少を抱える日本の福祉の大規模化を進めるための法人連携手法の一つとして注目を集めております。社会福祉法人やNPO法人、株式会社など幅広い連携構築が可能な制度であり、当会では厚労省援護局や各県社会福祉協議会が進める「小規模法人間ネットワーク(NW)」を熊本県福祉施設士会 × 東京都福祉施設士会により構築し、地域間連携・事業所間連携の強化に努めます。
 ここでも重要になるのは法人種別や類型を横断した団体であるという点です。保育事業、高齢事業、自立支援等の障がい福祉関連事業運営管理の専門資格を持つ「福祉施設士」が多数在籍していることにより、スムーズな連携や各法人が抱える課題解決が期待されております。

終わりに〜福祉ニーズに応える〜

 最後までお読みいただきありがとうございました。
 どのような地域でも福祉ニーズは絶えません。過疎地域だから人口が減少しているから、働き手が不足していたとしも福祉法人は地域の福祉ニーズを抱える方々に応え続けていく責務があります。福祉法人としてどのように経営・運営をおこなっていけば良いのか。そんな責務を共に分かち合い、助け合う会として今後も活動して参りますので、よろしくお願い申し上げます。

今回はこのあたりで。

東京都福祉施設士会 LP

東京都福祉施設士会 HP 研修案内等


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