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学校にかかるモノとコト

『隠れ教育費 公立小中学校でかかるお金を徹底検証』
柳澤靖明・福嶋尚子 太郎次郎エディタス

当たり前と思っていた学校のモノとコトにかかる費用。
それに対して、「それって本当に当たり前?」という視点で学校を見直すことができました。

○そもそもなぜ、モノやコトが必要となったのか。(歴史)
→○今、どのようになっているのか。(実態)
を踏まえて
○本来どのような費用負担のあり方が望ましいか(理念)
を知ることで
○具体的にどのように対応していったらいいのか?
を考えることができます。

学校が出してくれないものは保護者負担でお願いする、が当たり前だった考え方に対して「本当に当たり前?」
の指摘が満載。
学校指定品って必要?
私費購入のドリルやテキストって必要?
持参品も見えない私費負担だよね、
と例年通りが積み重ねられた費用負担。

すべての人が安心して通える環境を整えないといけない、という土台に立てば
義務教育である小中学校の関係者から聞く「保護者負担が増えるのは避けないと」という言葉がどこからきてるのかも さまざまな状況にある家庭を考えれば納得します。

子どものため、を笠に金銭負担を求めない。
そして、知恵と工夫だけではなくて法的根拠をもとに子どもたちが安心して学ぶことができる環境を整えるために学校にまつわるお金の知識をつけることは大切だと思うのです。

本書は学校事務職の方の執筆です。
学校には生徒、保護者、教員 さまざまな人の文脈で語ることができます。
学校事務職員の見方を学ぶことは学校を立体的に捉える必要なことではないでしょうか。

と、熱心な学校事務職員の方の勉強会に混ぜてもらう教員である私はそのように思います。


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