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080 Main: お葬式の話。

すっかりご無沙汰してしまっておりました。
もう100回も手の届く範囲に見えてきたということで、このあたりで、過去にさかのぼって、noteもキャッチアップしていきたいと思います。
時系列のアップでなくて、申し訳ありませんが、お好きなところから、お好きなように読み返したり、聞き返したりしていただけたら嬉しいです。

さて、80回のテーマは、「お葬式の話。」でした。
ちょうど収録した日が、エリザベス女王の国葬のすぐあと、ということもあり、ふたりともすっかりその「モード」を引きずっておりました。

本編でもお話しましたが、かくいう私(カズヨ)は、国葬の前々日にあたる土曜日に、献花をしてきました。

訃報が入ってからの3日間、締め切り前だったこともあり、ひたすらに世の中のニュースをシャットアウトして仕事をしていたこともあり、あまり自分との関わりを考えずにしばらく過ごしていました。

急ぎの原稿を終えて、ニュースなどを見るにつれ、この国の人たちがエリザベス女王の死を、非常にパーソナルに受け止めていることに、やや驚くと同時に、不覚にも心を動かされました。

マイルド(笑)ロイヤリストな夫の妹が、献花をするために電車で2時間かけてロンドン来る、というので、これは一緒に行って、その空気を感じなければ、と思った次第です。

さすがに、22時間待ちの弔問の列には並ばなかったのですが、花を手向ける人たちの姿や、バッキンガム宮殿に向かう人々の群れを見て、エリザベス女王の力を再認識したというか、亡くなってなお途方もない人だったんだなぁと、思わずにはいられませんでした。

帽子の名店の掲げられていたサイン

後で知ったのですが、私の知人にも弔問の列に並んだ人がふたりいて、そのふたりともが、「待たされて大変だった」ではなく、「行ってよかった、参加できてよかった」と言っていたのが印象的でした。

君主と総理大臣が1週間の間に同時に替わる、という転機を迎えた英国が、これからどこに向かおうとしているのか、やや(というかかなり)不安な気持ちを抱えつつ、これからの動向を見守っていきたいと思います。
(か)

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