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デザインへの出戻り。幼き頃の夢。

やっぱりわたしはデザインが好きなんだ。
この数ヶ月、離れたつもりでいたけれど。


やっぱりダメだ。

好きだ。

好きなんだ。


何を見ても、デザインや構図、構成が気になってしまう。
街を歩けば、美しいフライヤーに魅せられてしまう。
服や着物を見ても、独特の色使いに惹かれてしまう。


そしてとうとう、自腹でデザインソフトをダウンロードまでしてしまった。使い慣れたソフトのインターフェイス、エフェクト、ツールに、指が勝手に動く。
まだ、何も忘れちゃいない。


数ヶ月溜まって出どころを失っていた創造性が、どんどん出てくる。
アイデアを出すのに、何の苦労もない。光が降ってくるように、インスピレーションが湧き出てくる。それほどまでに、溜め込んでいたのだ。


表現と創造のない人生なんて、やっぱりわたしには、無理だ。
アートのない生活なんて、色彩を失った世界じゃないか。


自分から振った恋人に、ごめんなさいやっぱりあなたが必要です、という告白みたいで、すごくカッコ悪い。だけど、こんな自分だけど、もう一度考え直してくれませんか?と懇願するしかない体たらくだ。自分の想いを叶えるためには、一銭にもならないプライドにしがみついてる場合ではないのだ。


今この時点からのリセット。
だけど、同じフィールドには立たない。かつてと同じやり方はしない。
肥沃な畑を探して、そこにいい作物を育てるのだ。
作物を必要としていない人は、どんないい作物にも興味はない。
安く買い叩かれるような市場には、作物を持っていかない。


そして子供の頃にずっとやっていたことを、また本気で始めることにした。部屋でひとり、恍惚とやっていたことを。
頭で考えれば、何を今更?ということかもしれない。そんなことが何の得になるんだ?と諭してくる思考と、わたしは今、頻繁に対峙している。


得になることが、人生のすべてか?


冗談じゃねえ。


得を追いかけて、徳を失うのはまっぴら御免だ。

わたしは、あの病弱で小さかったわたしの夢に近づく。


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