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靴紐は右から結ぶとか

半年くらいかけていた仕事がひと段落した。
ものすごく好きな仕事だったので、達成感よりも「さみしい」とか「これから私何すんの?」という気持ちの方がデカくて参っていた。

参っていた、と言うのは、今週で絶対終わるだろうな、という予測がたててあったから。
ダラダラと長引いても仕方ないんだけど、毎週のルーティーンがなくなると私が仕事で人と会話する日は残すところあと週一分しかない。

その週一の会議も、多分4月の中頃には終わる。
あれ?孤独?となったのが3月中旬。
アルバイトを探したり公募を調べたり、新しいことを始めて少し先の未来の不安から逃れようと必死に過ごしていた。

出版社のバイトに今朝落ちた。
前によく働かせてもらっていた(外注として)とこだったので普通に凹む。行き慣れたとこだったり知ってる人がいる場所で働きたいのは、極度の人見知りだから。

あんまりそう見られないんだけど、ニコニコしたり声がでかくても心の中でいっつも間違ったことをしてないかドキドキして過ごしてる。
そういうのが、顔見知りだとなくなるから、そっちに逃げたかった。

でも失敗。

作家をしてるわけだし、それなら勉強頑張りますかといろんな学校を調べたりするけど、めちゃくちゃ高い。
しばらく仕事がなくなるってのに、頼みの綱である「貯金」をそんなに使えるわけないだろ。

そしてサイトを閉じる。

こうなりゃ現実逃避だと絵を描き始めたり、この前撮った動画を取り込んでひいひい言う。
泣いたりはしないけどめちゃくちゃに動悸が。
本を3冊1日に読んだって仕事がなくなったら私は終わるんだぞと思う。

応募していた転職サイトから連絡が来る。
これまで関わってた仕事をリストにしてくださいと言われて途方に暮れる。プロジェクトごとって、脚本家で食ってきて社会人6年目になる私の本当のリスト、採用担当者は本当に全部読むか?と思う。心が折れる。

書類を作ったり、経過報告をするのが苦手なんだ私は。
だから社会不適合者としてこういう仕事にすがりついているんだ、ざまあみろ。

ざまあない。iPadを開いて絵を描く。

こんなのの繰り返しの毎日を送っていた。お笑いライブを沢山予約して、やることを沢山増やすことで神経を麻痺させようとした。
いつもの常套手段だ。

そしてこの常套手段にはジンクスがある。

やりたいことを列挙して、さあ始めるぞと申し込んだ矢先、脚本書きませんかと連絡が来るのだ。毎回それを忘れて狂って泣いて、すでに周囲の人間には「どうせあと数週間したらおさまる」と呆れられている。

はい、仕事が来てくれました、私の元に。

少しの間だけ、また騒がずに済みそうです。


モシモシのファンアートを描いていたら仕事が舞い込みました。
今度から仕事がない時はモシモシを描こうと思います。新しいジンクス誕生の瞬間。

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