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免疫力を上げる講座(4)~こんな時こそ早く寝よう!

<要約>
睡眠時間は身体を修復させる時間です。睡眠時間が短いと身体のめぐりも悪くなり、免疫力が下がります。免疫力を上げるためにも、睡眠をしっかりとりましょう!また、今回ご紹介する2つのツボを刺激して、睡眠の質も上げて、質の良い睡眠をとると、免疫力もさらにUPします。

1.睡眠がもたらすもの

東洋医学では、身体の中を気が流れていて、昼間は身体の表面を、夜は身体の内側を流れていると考えています。

身体の内側で何をしているかというと、内臓などの臓器に栄養を与えたり、修復したりしています。

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睡眠時間は身体が休んで何もしていないように思いますが、実は身体を治すために一生懸命働いています。

2.ショートスリーパーでも寝て下さい!

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ナポレオンは3時間しか寝なかったとか、エジソンは4時間しか寝なかったとか、色々な伝説があり、ショートスリーパーという言葉で表されますが、実際に睡眠時間が短くても大丈夫な人がいます。

実は私も平均睡眠時間は4時間ぐらいなので、ショートスリーパーに入るかと思いますが、ある先生の講演を聞いて考え方が最近・・・、いや先週変わりました(笑)

「自分はショートスリーパーだけど、1週間、毎日7時間睡眠とってみたら、爆発的に仕事の効率が上がったんだよね~。だから寝た方が得だよ。」

ショートスリーパーと言われる人は、睡眠時間が少なくても起きていられます。しかし、睡眠時間が短い分、身体は修復されていないのです。

寝なくても次の日に動けるけど、身体には悪い・・・。
ですから、ショートスリーパーもぜひぜひしっかり寝て下さい!

実は私も、東洋医学を専門とするので、睡眠が大事なのは頭では分かってはいるのです。でも、やることが沢山あって、「今仕事を終わらせれば、溜まった仕事が減る!」と思い、ついつい夜中に仕事をしてしまうのです。

しかし、健康面から考えると、確かにまずいですよね・・・
さらに身体の調子が良ければ仕事の効率が上がると考えれば、寝た方がお得ですよね・・。

3.睡眠は免疫力を上げます

夜は内臓などを修復している時間です。そうすると、前回のブログでご紹介した風邪の前兆があった場合に、それを排除する時間が短いので、風邪になりやすくなります。

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また内臓が修復しきれていない状態で次の日を迎えると、疲れが残り、身体のめぐりが悪くなります。

以前のブログでご紹介したように、免疫力は血流と大きく関係するとすれば、身体のめぐりが悪いと、免疫細胞を身体の隅々まで届けることできず、免疫力が下がってしまうのです。

逆によく寝て、身体のめぐりが良くなれば、免疫力はUPします!

絶対寝た方がお得です!

4.眠りの質を上げる2つのツボ

(1)失眠(しつみん)

失眠

足のかかとの裏の中央にあるのが失眠というツボです。「眠りを失う」と書くこのツボは、不眠症に効果のあるツボで、特にかかとが冷えている人には効果があります。

この失眠には、お灸をするか、カイロなどでじっくりと温めてあげると良いでしょう。睡眠の質があがり、ぐっすり眠ることができます。

(2)太衝(たいしょう)

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このツボは足の親指と人差し指の骨の間にあり、2つの骨が交わる所より少し足先の方に行ったところ。図の赤い点の所にツボをとります。

ストレスを和らげ、身体のめぐりを良くして、内臓を修復する作用を活性化させてくれます。

このツボは、じっくり押してあげるのが良いです。
5秒間押して5秒間休む、これを10回ぐらいするのが良いでしょう。
お灸でも同様の効果を得られます。

5.まとめ

睡眠時間は、身体が休んで何もしていないのではなく、からだを一生懸命修復している時間です。ですから、睡眠時間をしっかり確保することが大事です。さらに今回ご紹介した2つのツボは、睡眠の質を上げるので、良い睡眠をとって免疫力を上げ、ウイルスに負けない身体を作りましょう!


<執筆>
表参道鍼灸マッサージ治療室 自然なからだ
院長 手塚 幸忠
《東洋医学とツボの専門家》
 新医協東京支部鍼灸部会 会長/臨床実技講座講師
 東洋医学臨床勉強会 会長
 一般社団法人 経絡リンパマッサージ協会理事
 関東医療学園 関東鍼灸専門学校 講師
 日本伝統鍼灸学会 学術部
 全日本鍼灸学会会員
 健康経営アドバイザー




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