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エッセイ:「今」の延長線上に

「静星はいつも未来を見ていてすごい」

しかも、どんなことも前向きに考えて
ワクワクするような未来を描いてる、

大学の親友と久々に電話しているとき、そう言われました。

実際には、未来にわくわくするようになったのは、ついこの半年のことだと思います。

未来を前向きに描いているのは、楽観主義者だからでも、未来に淡い期待を描いているからでもなく、
むしろその逆で、
「今この瞬間」を、やっと認めることができるようになったからだと思います。

今この瞬間、できること、できないこと。
今この瞬間、持っているもの、持っていないもの。
今この瞬間、隣にいる人、いない人。
今この瞬間、知っていること、知らないこと。

今この瞬間、不完全な自分。

私の描く未来は隔離された未来ではなく、
私のいる「今この瞬間」の延長線上に存在しています。

だから私にとってどんな夢や希望も、
それは「理想」であると同時に「現実」なのです。

夢はまだほど遠くても、「現在」をコツコツ積み重ねる先に「未来」があるなら

時が来れば必ず
その「いつか」はやってきます。

もしかしたら、思い描いていた「未来」は
思ったよりも小さくなってしまうかもしれないし、歪な形をしているかもしれない。

それでもいいのです。

あなたらしい形が、一番美しい。



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