見出し画像

大阪・パレス温泉さん

なんとなく保養地の温泉のような。
いえいえ大阪の下町にある、お風呂屋さんです。
宮殿のようなビル型銭湯。
パレス温泉さんは、2023年5月31日(水)までの営業です。


パレス温泉さん

お湯がキラキラ音を立てて滝のように落ちる。優雅な二階建ての宮殿。
じつは、つい先日も奈良県・生駒市の同じ名前のパレス温泉さんが廃業。
大阪の銭湯もあちこちで火が消えつつあります。

パレス温泉さん
大阪市城東区関目3-4-8
水曜休み
2023年5月31日(水)までの営業です。

最寄り駅は……
●京阪電車・関目駅せきめえき
●Osaka Metro大阪メトロ
 ・谷町線…関目高殿せきめたかどのえき
 ・今里筋線…関目成育せきめせいいく

関目という地名、おもしろいですね。
かつて所があり視をしてたそうです。城東区は大阪城の東。京都~大坂の間には街道もありました。目視だけで良かったのかしらね。いい部署。

京阪・関目駅


住宅街の銭湯

のんびり下町風情の関目。
1937年(昭和12)・城東区に「大阪国技館」が出来て、たいそう賑わったそうです。戦争で興業どころではなくなり中断。そして戦後に跡形もなく取り壊されたのです。


お相撲さんもいた、のんびり感がただよう城東区。
むかしの銭湯が何軒か残るなか、パレス温泉さんはモダンな感じがします。

かつての豪華な大阪国技館をイメージしたのでしょうか。
それにもまして、パレス温泉さんの設備は横綱級なのです。


2階に露天風呂。青空が見える、梅雨入り前の爽やかさ。
大阪の町なかで、空が見える露天風呂は貴重です。
壁に「騒がないでください」の注意書き。

近所の町なみ

銭湯には、マナーや、まわりへの迷惑に関する貼り紙が多い。
宮殿のようなパレス温泉さんも注意書きが多くて。


住宅地で家が密集していると、露天風呂の話し声ですら、ご近所迷惑になります。
これは、むかしから住宅街の悩みですが。


それだけ常連さんが多いのか、ブーム便乗のお客さまがふえたのか……?

「ととのう」以前にマナーは大切です。サウナのある銭湯では、とくに。滞在時間が、ながくなればなるほど。


サウナの悲劇

パレス温泉さんのサウナは、二段になった本格的な広いサウナ室。
まさか、お相撲さん対応ではあるまい。
大阪国技館は既になし。お相撲さんもいない。
サウナ室の中には、テレビもあります。広くてテレビ。贅沢です。

隣に水風呂と、白い陶器の水飲み場。ぴゅっと下からお水が出る噴水タイプ。
お水は脱衣所にも、紙コップも装備。ホントいたれりつくせり。


しかしサウナ室の前にも衝撃の貼りり紙が。


サウナで果物を食べないでください


くだもの!
遠足のミカンも泣く悲劇。
オイル・塩・砂時計などを持ち込み禁止は見たことがあるけど……


もはや営業妨害、悲しい……。
まわりのお客さまに迷惑。
飲食でも銭湯でも、普通に営業できないお店が増えています。

わたしがパレス温泉さんに伺った日、
常連さんたちは、サッと入浴しているようで、すぐに帰っていました。
わざわざ二階まで階段を上がってサウナに入るようなかんじではない。

たまたま相客がひとりになりサウナは空いてるだろうと行ったのですが。
ホント倒れそうになりました。


マナーありきの入浴

「サウナ室は5人まで。それ以上は時間をおいて、お入りください」
貼り紙は、つづく。
どう見ても、大人数で銭湯に来て黙浴せず騒いでいる人がいるとしか……

わたしは、ひとりで銭湯行く派。
おばぁちゃんの「ワンコインのレジャー」と化しています。
マイペースがモットー。誰かと来ると落ち着かないのです。
大きな湯船には、ゆっくりつかりたい。


まちの銭湯で、のんびり
ささやかな贅沢。


これからも、大きな温浴施設でもマナーを守ってくださいますよう。
どうぞ、よろしくお願いいたします。


「パレス温泉さんの閉業のお知らせ」

何も書いていない余白に、
そう書いてあるように見えました。

炭酸の湯があふれる……大きなおふろ
ありがとうございました。


毎週土曜日は
「銭湯」の日


いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに


最後までお読みくださり、
ありがとうございます。


この記事が参加している募集

休日フォトアルバム

私のストレス解消法

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?