真昼間のロイヤルホスト
市役所帰り、ロイヤルホストに寄った。
この街のロイヤルホストには、年を多く重ねた人が多い。平日の昼間。ゆったりと余白のある店内。隅の席で、カルピスソーダを飲みながら外を眺める。散ったばかりの桜は、すでに青々としている。いのちだ、と思う。すこしの動悸を感じる。息を吸って吐く。
昨年の春を思い出す。当時は本当に、本当に、追い込まれていた。こんなに一気に試練を降らせて、神様がいるなら何を考えているんだと思っていた。それでもこの時期になると、ひとつひとつものごとが進み、あとは傷心