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MBAを取るということ

私は大学院で地震工学を専攻し、卒業後に建設技術者としてのキャリアをスタートさせた。高速道路トンネルの設計や中国の地下空間開発の計画、東日本大震災の復興計画など様々な業務に携わったのち、妻の実家家業に転職した。
その会社は創業100年を超える老舗の建設会社で、いわゆる地域を代表とする企業とも言えた。同業界でもあり、前職で技術者として色々な経験を積んでいたこともあり、割とすんなり組織にも馴染むことができた。現場と営業を経験したのち企画部に配属になり、というか、私だけの部署が新設され取締役に就任した。
企画部の仕事は多岐にわたった。会社周りの様々なことはもちろん、これまでほったらかしになっていた遊休不動産を活用したいくつかのプロジェクトを動かした。

企画部長として動かしたプロジェクトは一定の成果を納め、それが社内外に新たな価値を作ることもできたと自負している。一方で、それらのプロジェクトは、当社の売上規模からすると決算に大きな影響を与えるレベルでもない。企業の持続的成長を考えたとき、もっと経営の数字ど真ん中なことに取り組んでいかないといけないなと感じだしたのである。

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