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見える景色が一人ひとり違う、だから仕事はオモシロイ。

オープンファクトリーで、実際に工場で印刷物が刷られる場面を目にできるというのは、普段工場で行われるモノづくりと同じ視点で見るということ。
ミッションやビジョンで、働く人たちは同じ方向を向いていますが、それでも見える景色は一人ひとり違う。きっと、誰もが自分だけの景色を持ち、企業の魅力を彩る一つになるのだと思います。
今回は、実際のオープンファクトリーでは見られない、印刷現場で活躍している「人」の「目線」にスポットライトをあててご紹介いたします。

印刷会社の工務課が見ている世界。

前回、印刷会社で印刷機械を実際には動かさないけれど、印刷をするために欠かせない仕事をご紹介しましたが、もっとその役割に焦点をあて「その人物ならでは」の見えている世界をご紹介します。今回は、工務課の視点です。

これって実は、面白い?!工務課視点

印刷業界に限らず、それぞれの業界で使われる用語は特徴的なものがあり、外から見ると不思議で面白く感じます。今回は、私が印刷業界に入って驚いた折り加工の名前をご紹介します。ちなみに、前職の音楽業界では「髪の毛一本分調整して!」な~んて、言葉が使われていました。

「二つ折り+直角巻三つ折り」

どんな加工だと思いますか?
はじめて聞いた時には想像もつきませんでしたが、実際に折ってみると、意外とシンプルで、半分に折ったあと、三等分に巻き込んで折ったカタチです。
A3サイズの紙を長3封筒にちょうど良く収まる大きさに折る、DM折りという名称でも知られています。
図にすると

こうなります。
実際の折る手順が、そのままが名前になっているんですね。
でも、だからこそうっかり間違えて伝えてしまうと全然違うものができあがってしまうため、印刷会社の工務は、こういった名前を正確に覚えて、加工業者に正確に伝えその見本を作る必要があります。他にも、「巻三つ折り」「蛇腹折り」「観音折り」「外三つ折り」などさまざまな折り方があります。もちろん、折りの種類はそのままお客様の用途に結びつくので、そこをくみ取りその品質を実現することが工務の役割だと思います。

わたしの仕事—

予期せぬトラブルに柔軟に対応することも、工務の仕事。働くフィールドが会社全体に及ぶため、どの部署、どの仕事、すべての工程に仕事が及びます。だから、私が営業部から転属したように、工務課に所属している人材は、別の部門で働き適正に応じて配属された者たちで構成されています。だから、各部門の仕事の重要さ、難しさ、仕事の進行、スキル、性格を深く理解した工程管理ができるのです。そして、モノづくりの全体像を描き、そのためのありとあらゆることに手を尽くすこの工務の仕事は、デザイン、編集作業という制作、印刷機械を動かすという実際に手を動かしてモノを作りませんが、モノづくりの醍醐味を隅から隅まで堪能できる魅力的な仕事です。
高い品質を管理するために、印刷の仕組みを深く知る必要がある。
工務配属からまだ間もないため、積極的に挑戦して経験を積んでいます。

最後に

今回ご紹介したのは、印刷会社の工務課の見ている景色。次回も、印刷会社で働く「人」に焦点を当ててご紹介する予定、働く人の視点ならではの印刷の「オモシロイ」をお伝えいたします。

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