経緯

以前、「ジェノバでジェノヴェーゼ」と言うタイトルで記事を掲載した処、これまでで一番の読み込み数を記録。皆さん、食に関心をお持ちなのか、タイトルにインパクトがあったのか、真相は不明だがどうやらタイトルに秘密がありそうなので、今回はボローニャでボロネーゼと言うタイトルに決定。

10年位前に日本の本屋で売っていた料理雑誌にたまたまボローニャの家庭料理店のママさんが、ボロネーゼの作り方を教えている記事が掲載されており、レシピも確りと共有されてそれを真似て自分でボロネーゼを作ったことがある。その頃はイタリアとは縁も所縁も無い様な状況だったが、その数年後にひょんなことからボローニャに行くことになった。その料理雑誌のことはすっかりと忘れており、ボローニャに来たらボロネーゼだ！と意気込んでたまたまあるお店に入店した処、何処かで見たことがある日本語の記事が店内に飾ってあった。そうか！ここはあの料理雑誌に掲載されていたお店か！となったのである。そのお店の名前は「Anna Maria」と言い、代々受け継がれた家庭料理と言ってもシンプルにボロネーゼを楽しませてくれるお店なのだ。そして、名物店主のママさん、Annaさんもいるではないか。英語を話せる娘さんに事情を説明し、是非記念撮影をさせて欲しいと頼み、仲良く一緒に写真に納まった記憶がある。もちろん、本場のボロネーゼは絶品。当たり前だが、自分が作ったボロネーゼとは比べ物にならないお味だったのである。
 

ところで、この時使用していたカメラはニコンのNikon1 J5。この頃愛用していたカメラで訳あって売ってしまったが、今見ても色鮮やかな写真が沢山ある。その名も色鮮やかモードだったと思うがこの青味が掛かった色合いが絶品だった。何処かでまた買い戻そう。

あれから7年

そんなこんなであれから7年程経過したが、久々に「Anna Maria」のボロネーゼが食べたくなり、ミラノ・チェントラーレ駅10時10分発のFrecciarossaに乗っていざボローニャ駅を目指す。列車は順調に進み予定より5分程遅延の11時半に到着。日本では新幹線が5分も遅延する等到底考えられないが。。

フレッチェロッサボローニャ駅から中心地までは徒歩で約15分。ボローニャは上から見ると赤いレンガ色で染まっている。建物にはポルティコと呼ばれる柱廊がありどれも個性的だ。街の中心広場はマッジョーレ広場と呼ばれ観光客で溢れかえっている。その広場にあるのが今も未完成のサン・ペトロニオ聖堂。勿論教会内には無料で入れるが高さ44mの聖堂は圧巻。

ボローニャの斜塔

ボローニャのシンボルとも言われているのが「ボローニャの斜塔」。最上階まで498段の階段で登れる。生憎この日は既に完売しており断念と言うよりも安堵。ピサの斜塔程ではないが、ゆるりと斜めに傾いているのが一目瞭然。　

Anna Maria

そして今回の旅の最大の目的であるボローニャでボロネーゼを楽しむために、ボロネーゼの名店「Anna Maria」に向かう。予約をしていたので直ぐに席に案内される。昔と変わらない雰囲気。そしてシンプルなメニュー。ボロネーゼ以外にはあまり目が行かないが、今回は4名で訪問したのでボロネーゼ以外の料理も頼むことに。そしてワインを頼みワインが出てくるのと同時ぐらいに既にボロネーゼが出て来たのである。他の人もボロネーゼを頼むので直ぐに提供できるようにしているのだろうか。しかし早い。吉野家の牛丼でもここまで早くはなかったぞ。早速ボロネーゼを戴く。この味。懐かしいAnna Mariaの味だ。がしかし、肝心のAnna Mariaさんはもうお店には出ていないようだ。かなりのご高齢なのでもうご隠居されているらしい。

ボローニャ探索

Anna Mariaで空腹を満たした後は、特に目的もなくボローニャ中心部を探索。以前から行きたかったLA PROSCIUTTERIAを発見。外観がとても可愛い。ここは次に行くパルマにもあるので通り過ぎることに。ボローニャのEATALYは思ったより狭い。でもEATALYはEATALY。そこは世界観がぎっしりと詰まっている感じがする。教会も建物もどれを見ても歴史と壮観さを感じる。

次の目的地、パルマへ移動する為再びポルティコの下を通ってボローニャ駅に移動。短時間であったが最大の目的であるAnna Mariaにも無事に行けたので大満足のボローニャ旅。

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