マントンのレモン祭り

友人に紹介されてとても気になったので早速旅行プランを立てる。今回の目的地は南フランスのマントン。イタリア国境付近のこじんまりとした街。こちらで毎年開催されているのが「レモン祭り」。フランス語では「Fête du Citron」と呼ばれている。マントンはレモンの一大産地でもあり、春の訪れを祝うパレードが開催される。元々はマントンの街に活気をつけようとホテルマンたちが自治体に「レモン祭り」を提案したのが始まりらしい。今年の「レモン祭り」は2月17日～3月3日まで。パレードは昼の部と夜の部があるが事前にチケットを予約して、昼の部を観ることにした。毎年、テーマが決められておりそれに基づいたレモンのオブジェが飾られている。そして、今年のテーマは「オリンピック」だ。開催場所はJardins Biovesと言う縦長の公園。マントンに着いたのが夜だったので、先ずはライトアップされたレモンのオブジェを観に行くことに。
Fête du citron® - A unique event in the world ! (fete-du-citron.com)

ライトアップされたレモンのオブジェ
 

マントンのディナー

各地からこのレモン祭りを目掛けてくるので当然ながらレストランはどこも満席。しかも閉店も早そうでありウォークスルーで何とか公園前のレストランを見つける。イタリア国境付近と言うこともあり、イタリアンレストランが多く、たまたま入店したお店もイタリアンだったのである。ビストロ期待していたのだが仕方がない。イタリアンと言いがらフレンチフライが山盛りで出てくる。そして、たっぷりとマヨネーズやケチャップを付けて食べる。これが一番美味しかったりして。フランス産ワインとムール貝を頼むも、ムール貝の身が小さく残念。味は良かったが。
 

マントンビーチ

翌日はバスに乗ってマントンビーチに。午後にパレードがある為、至る所で道が封鎖されており海が見えているのになかなか海岸線に辿り着けず、遠回りをして何とか海外線沿いの道に出る。この日のマントンは朝から快晴で南仏らしく気温も温かくとても気持ちが良い日曜日の朝。早速カフェらしきお店を探すもこれまたどこも満席。たまたまテラス席が空いたお店に入店し席を確保。11時前だったが天気が良いので生ビールを注文。しかし料理はラザニアだけと言われる。14時半からのカーニバル前に何か食べておく必要があるが、またどこも混雑して食べられないと困るので取り敢えずラザニアを注文。となると続いてワインなども。。

一旦お店を出て再び海岸線沿いを歩くと、今度はちゃんとしたレストランのテラス席が何となく空きそうだったので並んで10分程で入店。ラザニアが重かったのでここではニース風サラダを注文。シンプルだがアンチョビの塩気が効いており美味しい。

レモン祭りのパレード開始

14時半から始まるパレードは「Corso des fruits d'or 」と呼ばれるゴールドフルーツのパレード。指定席と立見席があったが今回は立見席で。パレードが通過する通りの一番前をゲット出来た。パレードが始まる前から芸人さんたちが客を煽り盛り上がる。まだ晴れ間は残るがだんだんと雲行きが怪しくなる。約1時間半、何とか天気よもってくれ。パレードは約20分程遅れてスタート。レモンのオブジェと仮装大会が交互に混じってパレードが進む感じだ。道が狭く90度に曲がる角が何か所かあるので当然オブジェはスムーズに曲がれず行進が滞ってしまうのはご愛敬。パレードする側は無数の紙吹雪を観客に投げつける。お蔭で身体中が紙吹雪だらけになる。1時間程するとポツポツと雨が降って来る。そして空も暗くなって来る。さっきまでの南仏の青い空はどこへやら、気が付くと土砂降りに近い雨となり早々にパレードを引き上げる。こう言うときに限って傘を持参しておらず、雨宿りのカフェへ入る。まだ席に余裕があったがパレードを早めに切り上げたのが功を奏した。が、5分も経つとびしょ濡れのお客さんで直ぐに満席。スタッフも大混乱している様だが、頼んだカプチーノが直ぐに出て来て安心。流石に寒すぎてワインを飲む気にはならなかった。

マントンのディナー二日目

一旦仮眠を取って夕食を摂りに出掛けることに。案の定というかやはりと言うか、フレンチビストロ系のレストランは満席。いやそもそもお店がやっていなかったり、早く閉店したりと元々のキャパが少ない。仕方がなくまたイタリアンレストランに行くことに。。でもパスタではないなと思い、ハンバーガーを注文。そこにも大量のフレンチフライが伴い相棒のマヨネーズで食べる。今回の南仏旅で一番よく食べたのは間違いなくフレンチフライとニース風サラダなのである。

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