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しょっさんがホラー小説を好きなわけ

わが輩ことしょっさん、オカルト系も含むホラー小説が大好きです。一時期は小説といったら、角川ホラー文庫しか買わない時期もありました。もちろん、小説だけではなくて、映画も大好きです。大好物です。最近、心揺り動かされるホラー映画がなくて残念です。

なぜ、しょっさんはそこまでホラーが好きなのか、ちょっとまじめに考え込んでみました。

好きなホラー小説

好きなホラー小説から、きっとしょっさんのホラー好きな傾向がつかめるでしょう。私が大人になってから好きになったホラー小説を紹介していってみます。

リング

ど定番でごめんなさい。貞子の本です。すごく良くできていました。実は小説より先に、映画が先だったんです。映画版の呪いのビデオと、貞子の完成度が高すぎたので、小説に飛びついてしまったわけです。そうしたら、主人公の性別も違うし、話も設定もずいぶんとおったまげる内容でした。性的嗜好異常の私には興奮しかありませんでした。あれ、おかしいな、ホラー小説の話でしたっけ。

リングシリーズはこの後、らせん(オカルト)、ループ(SF)、バースディ(日常系)と変遷をたどっていきます。私の中では、ループで完結しています。知らぬ間にバースディ以後の世界ができていて、しょっさんはお冠です。

パラサイト・イヴ

映画にもゲームにもなりましたが、これは絶対に小説で読むべき作品です。バイオ・ホラーという枠組みにされていますが、そんなことよりも恐怖とエロとグロが完全にSFに包含されて完成されています。恐怖はエロと紙一重じゃなければダメだと強調する作品とも言えます。アメリカのホラー映画なんかわかりやすいですよね。あれ?

貴志 祐介の角川ホラーシリーズ

もうまるっと全部まとめてしまいますが、貴志 祐介は偉大です。上記二つのある意味正統派(正統なのか?)なホラーとは毛色がちがいます。怖いのは、ただの人間たちです。角川ホラー文庫から出版されているというだけで、私の中では、これをホラーと認定していいのかいつも考え込んでいます。ですがもう良いのです。貴志 祐介は偉大でした。人間の怖さはもとより、なっては欲しくない期待しないオチが待っているのが最高です。その辺がちゃんとホラーです。なって欲しくないオチの予想が、困ったことについちゃうんですよね。こうなったらいやだなって言う。そのままになるんです。本当に救われない。ホラーってね、救われたらダメなんです。大団円とか絶対にダメ。

天使の囀りとか完璧でしたね。気持ち悪さが群を抜いてました。タイトルが最高すぎます。

他にも角川ホラーじゃないですけど、悪の教典なんかも良いですよね。映画も狂気がちゃんと出てていいんですけど、殺せばサイコパスかというところの行き過ぎ感はちょっとあれですけど、これも素晴らしいです。たぶん、みなさんが東野圭吾好きーってくらいに、貴志 祐介が好きです。

粘膜シリーズ

だんだんいかれ度合いが上がってきましたが、このシリーズも好きで、結局全シリーズ読みました。ただただグロくてひどい。

他にも大石圭や小林泰三あたりも読んではいたのですが、好みの部類からはどうしてもちょっとだけ外れるんですよね。ホラーとしては良い話なんですけれども、私の好みとは、ちょっとだけずれていて印象が残っていないのです。

しょっさんの好きなホラージャンルとは一体

これらから得られる答えは「一般的な霊障系ホラーは好きじゃない」「やばい人間が出てくるものが好き」というところでしょうか。あくまでも小説としては、ですが。映像としてだと、分かりやすいホラー映画も好きです。好きなはずですけれども、やっぱり人がちょっといかれてるのが好きなようです。映画だと、オーディションあたりまでかな。

当初、何でホラーが好きなのかを考えていた答えとして「ホラーなら、異次元殺法で、特殊な読めないオチを準備できるから」と考えていました。でも、このラインナップを見ていると、そうとも言い切れないですね。確かにこれらの作品は、オチが読みくいです。ただ、大好きな貴志 祐介シリーズは結構先読みしやすかったりします。先読みできているというか、こうなって欲しくない方向へどんどん進んでいくといいますか。

リングやパラサイト・イヴはオチがつかみにくかったのは事実です。ただ、オチ以前の出来事が途中から起きているので、こういった現実にはあり得ないシチュエーションというものは好きなんだと理解します。貴志 祐介シリーズも、かなり現実感はありますが、あり得ない設定が多いです。ただ、すごく微妙なところをついてくるんですよね。天使の囀りに出てくる寄生虫はいてもおかしくないし、クリムゾンの迷宮のような金持ちの道楽はあるかもしれない。きわめてぎりぎりのところを攻めている作品群です。黒い家はフツーに起きてるだろ実際、という感は高いですけど。

粘膜シリーズは言わずもがなですが、時代背景とか考えると、リアルとの渾然一体がとても気持ち悪くてすてきです。戦争前後の事象だったりもあるので、何が起きてもおかしくないという受け入れ方は可能です。粘膜野郎はおいといて。

結論

思いついたことを、だらだらと書き記してみました。結論として、超常現象に頼らない、現実感のある人間の怖さとグロさが好きなのではないでしょうか。あと、かなり性的に異常感あるものも多いですね。

ホラーというか、追いつめられた人間の恐怖が好きなようです。現実世界にとらわれず、多少はホラーだから許してちょという世界観があっての、非現実感がちょっとにおわせている世界でのお話。世界線がちょっと違うパラレルワールドみたいなのが良いのかもしれません。

リングシリーズなんかまさにその感じで、箱物仮想空間というオチでしたしね。ループまでは好き。

そう考えると、櫛木 理宇シリーズが好きだ、というのもうなずけます。

ミステリやサスペンスにおさまっている小説家の中に、サイコパス(ぽい)ものを扱う人がちょいちょいいます。そういった犯罪異常者をメインに据えている作品も非常に好きです。枠組みとしては、ホラーでいいんじゃないかと考えていて、私の中では同じジャンル内に属しています。

まとめ

私はホラー小説が本当に好きなのかよくわからないけれども、嗜好がどういったものかということは理解できました。これからも、異常な人間の奏でるエログロ満載な異常快楽殺人小説を中心に読んでいこうと心に決めました。

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