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[映画] エスター ファースト・キル

映画見るのだるくなったと思って、もう映画館へ通わなくなって半年以上。それでもふっと映画見たくなってしまうのは、もうサガか。

あらすじ

行方不明になってから4年ー
10歳になって戻った娘は、何か●●がおかしい。
2007年、アメリカで暮らすオルブライト家は、4年前に6歳で行方不明となった愛娘エスターの失踪事件に今なお心を痛めていた。そんなある日、エスターが保護されたという思いがけない知らせが夫妻のもとに届く。この奇跡のような出来事を手放しで喜ぶ一家。驚くほど成長したエスターは聡明で才能も豊か。画家の父親に昔以上にべったりだった。また、あの幸せな時が帰ってくるー。
だが、母親は知っていた。
この娘が別人だということを。
おかえり、エスター
あなたは絶対に
この衝撃に耐えられない
クライマックスで明かされた“驚愕の真実”が、あらゆる観客のド肝を抜き、さまざまなメディアや映画ファンが選定する“どんでん返し映画”ランキングの常連作品となった前作、『エスター』。
日本でも大反響を呼び起こした前作から14年、その“エピソード0”となる『エスター ファースト・キル』が完成した。
エスターの過去に、いったい何があったのか。
エスターが“生み出された”理由とは?
そこには、我々の常識をはるかに超えた、強烈な仕掛けと驚きが待っていた・・・!

エスター ファースト・キル

雑感・感想

前作の「エスター」の前日譚となるのはまぁ良いんだけれども。それにしても前作で色々とネタバレされている状態からのスタートなので、まぁ難しいよね。まぁ難しいなりにも、それなりにがんばったんだなと思うところで、映画館まで見に行かなくて良かったとかちょっと思ってしまったのはあれ。

ストーリー

診療所というか隔離精神病棟に閉じこめられているエスターとなるリーナが、あの手この手で脱走するところから物事は始まる。とりあえず、何かあればカンタンに人を殺してくれるところは、エスターである。
なんにせよ、どういった経緯かカンタンに脱走できやすすぎる。それにそこまで気がつかないものなのかと、この病院が心配になる。

その後、療法士の車に乗り込んでついていった先でもカンタンに療法士を殺してから、行方不明少女になりすましてアメリカへと。

オルブライト家では、母や兄とはぎくしゃくしながらも、父に手を出そうとするところはエスターでも分かっていたところなので、安心する。ここで、エスターを追っていたドナン刑事に、エスターではない決定的な証拠を見つけられるも、やっぱりカンタンに刑事を殺してしまう。いや、殺している最中に、母がやってきてまぁもっといとも簡単にドナン刑事を殺してしまう。

本物のエスターは、実際は母親が殺してしまったと告白をし、この家族をこれからも継続していくために取引を持ちかける。この物語のピークはここだけ。

その後、だらだらとお互いに静かな殺し合いの末、オルブライト家はなくなり、孤独となったエスターは孤児院へ。

ということで前作のエスターへ続くわけだ。

盛り上がりに欠けすぎる。1時間38分と短いことだけが好印象である。

映像

ホラーでもサスペンスでもミステリーでも良いんだけれども、ここ最近は画質がよくなってしまったがたまに、恐怖映像の作り方が難しすぎる。

ラストで、燃え盛るオルブライト家からエスターは出て行くところ。炎のコピペ感といい、熱くなさそうなただの CG にしか見えないところといい、大事な部分が容赦なくダサい。映像美としては何も得る部分がない。残念で仕方ない。

音響

3曲ほど割り込んでくる歌があるんだけれども、どうにもこうにもまったくのミスマッチできつい。なんで?感がある。どこを目指してるのか分からないけど、恐怖をあおるような音は少なすぎる。

人物像

お父さんちょっと間抜けだし、兄もくせが中途半端。お母さんが急に拳銃持って入ってくるところだけがすごく良い。すごく良いんだけれども、本物のエスターをまちがえて殺してしまっただけで、ここまで手慣れるのか、こいつこそもっと裏があるんじゃないのか、というそこだけが魅力。

エスターとなったリーナは、同じ配役の人なのでその辺の違和感は払拭されているんだけど、齢を重ねてからやらされるのはちょっとかわいそう感がある。

ドナンや看守はじめ、うかつな大人たちが多すぎる。

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