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セカンドペンギンが担う「狂気と調整」by:宏輔

こんにちは、Casieの藤本(@shofujimoto)です。今回はCasieを一緒に創業した清水宏輔について書く。彼とはもう15年以上の付き合いになるんだけど、毎週1回「刺し飲み」をかかさずやってる。(この件について興味ある方多いと聞くが、それはまた今度ニーズがあれば紹介する)昨日の刺し飲みで彼がとてもいい話をしてくれたので、自分が忘れないためにもここに記録しておこうと思う。

セカンドペンギンの方が勇気がいる

ファーストペンギンって言葉は有名だ、不確実性の高い領域に恐れることなく一番最初に身を投げてその戦いに挑む。一応詳しい解説として引用しておくと、

海に飛び込み狩りに行く必要はあっても、氷の下には天敵のアザラシやシャチなどがいるかもしれないので、まさに命がけ。群れの中で一番に海に飛び込むのは誰か?とペンギンは戦々恐々となっており、そのうち1匹目が飛び込んだのを見届けて、海が安全な状態かどうかを判断し、他のペンギンたちも続いて飛び込みます。その先陣を切った1匹目のペンギンを「ファーストペンギン」と呼ぶのです。ファーストペンギンは最初に海に飛び込むため、天敵に襲われるリスクが高い一方、食糧を獲得できる可能性が一番高くなります。ファーストペンギンのような存在をアメリカでは、人間の社会になぞらえて「勇者」として讃えます。例えば新規事業で起業をするベンチャー企業などに対して、リスクを恐れず誰もやり遂げていない未知の業界に踏み出す様子を「ファーストペンギンのようだ」という具合です。

https://www.nec-nexs.com/bizsupli/break/topic/index36.html

メディアやビジネス雑誌でスポットライトが当たりやすいのはこのファーストペンギンだ。会社で例えるなら創業社長とかがそれに該当するケースが多いだろう。当然彼らファーストペンギンは圧倒的な失敗リスクと戦い続け、見事に成果を出した幸運な強者なので注目が集まるのは必然と言えるだろう。だけどこのファーストペンギンに続く2羽目のセカンドペンギンの存在についてあまり語られることはないような気がしている。

ぼくはCasieにおけるセカンドペンギンだと思ってる。でも実はセカンドペンギンの方がファーストペンギンよりも勇気がいると思うんですよね~。

宏輔

「セカンドペンギン」という言葉は宏輔の造語なのか定かではないけど、ぼくは初めて耳にする言葉だった。だけど意味はすぐに分かった。

ファーストペンギンって狂ってるので、すぐ飛び込むんですよ。他のペンギンからしたら、自分の人生かけて狂ってるペンギン追いかけるのは相当勇気が必要。人間界で例えるなら「あーあの狂人ホンマに飛び込みよった。しばらく様子見て大丈夫そうなら俺も飛び込んでみよかな」ってなるわけなんです。でも1人だけやとファーストペンギンはほぼ死んでしまうから、それに続く狂人番号02番のセカンドペンギンの存在が不可欠だと思う。ただこのセカンドペンギンってファーストペンギンと同じくらい、いやもしかしたらそれ以上の勇気がいるんですよ。

宏輔


セカンドペンギンが担う、「狂気」と「調整」

個人的にはぼくがファーストペンギンで宏輔がセカンドペンギンだという認識がこれまでなかった。もっと言うと2人ともがファーストペンギンだと今の今まで思ってきたので、ここまで話を聞いてぼくは彼にたくさん助けてもらってたんだと再認識した。(100回目を超える再認識)

セカンドペンギンは、「ファーストペンギンと一緒に狂う」と「3羽目以降のペンギンに対する調整」の2役が求められる。これどっちも同じくらい重要で、バランスが大切。どちらかに比重が偏らないようにしないといけない。

宏輔

ファーストペンギンが纏う狂気を同じように纏わないと、ファーストペンギンが孤立する。本音では「え?それマジで?危険じゃないか?」と思っても可能な限り狂喜乱舞を共にする覚悟が必要。でないと新たな市場なんて本当に創っていけないと思うんですよ。Casieがまさにそうだと思ってて、国内市場もまだ挑戦中なのに翔さんが「ベルリンで事業展開する」って言いだしたとき、あー今その狂い方は選択肢になかったなって思った。だけどそれを止めちゃったらダメなんですよ。何とかして実現させる方向で社内外の調整をしっかりやる。調整ってそゆことです。

宏輔

こんな話を刺し飲みなので、営業時間終了後の会社でたった2人きりで、酒を酌み交わしながらやってるので人によってはかなり危険な2人に見えるかもしれない。だけど自分にはパワフルなセカンドペンギンが一緒にいるから他に気にすることなく「自分らしい事業づくり」に集中できるんだろうなって改めて感謝と勇気をもらった日だった。

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