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今回の日本100名城訪問は三重県の松坂城へ。しかし、松阪はお城だけでの町ではありません。三井財閥に代表される松阪商人の町、そして外せないのが松阪牛。楽しい旅になりそうな予感を胸に出発です。2017年6月

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おやちょう
日本の歴史・文化・自然・世界遺産、国宝、(続)100名城、日本遺産、建築、町並み、旧街道、映画、日本酒などに興味があります。京都/奈良/横浜/鎌倉/江の島などなど…。

■松阪の象徴 驛鈴と松坂牛

松阪駅を降りると駅前ロータリー中央に「驛鈴」があります。驛鈴とは、律令制で駅馬を利用する時に携行を必要とする鈴。現在松阪駅前にあるこの鈴は、石見国の藩主、松平康定公から本居宣長に贈られた鈴がモデルとなっています。

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松阪に到着したのはお昼前ということで、散策前に腹ごしらえです。松阪牛の店を3店ほど回り、ランチの店を決めました。松阪牛のステーキを注文したいところでしたが、安くても1万円を超えるのでステーキ丼に。

それでも普段食べている牛丼の10倍の値段です。松阪牛の肉はとても柔らかで、これだけで旅の目的を果たしてしまったかのような気分です。

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■松阪商人の町を歩く

お腹もいっぱいになったところで早速歩き始めます。最初に訪れたのは「三井家発祥の地」。江戸で呉服店を開き三井財閥の礎を築いた三井高之の生家跡です(内部見学不可)。

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続いて訪れたのは「松阪商人の館」。ここは江戸の大伝馬町に紙店を営み財をなした小津清左衛門の家で、千両箱ならぬ「万両箱」などの展示があり、「松阪商人」がいかに隆盛を誇っていたのかをうかがい知ることができます。

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松阪商人の館を後にして、本居宣長宅に立ち寄ります。本居宣長の旧宅は、現在は松坂城跡に移築され、その2階の書斎は「鈴屋」とよばれています。現在ここには本居宣長の息子、春庭が住んでいた家と土蔵、また宣長が愛した庭の松が残されています。

そして次に訪れたのは「旧長谷川邸」。

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ここは平成25年4月に長谷川家から松阪市に寄贈された屋敷跡で、主屋や蔵、離れなど8棟の建物が国指定の重要文化財となっています。この日は偶然ガイドの時間と重なり、職員の方の説明で蔵や庭園などを見学しました。

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 ■石垣の城 松坂城

旧長谷川邸から少し歩いて松坂城に入ります。最初に城跡の敷地内にある歴史民俗資料館に入り、100名城スタンプを押印してから城跡内を歩きます。

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松坂城は現在では石垣のみが残っていて、全体が公園になっています。二の丸跡からは市内が見渡せ、松阪市が梶井基次郎の小説の舞台になっていることから文学碑が建てられています。

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本丸跡は広大な広場となっていて、一段高いところに天守台があります。本丸の外周に沿って歩き、入った時とは違う方から城跡の外に出ます。

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城跡の外には御城番屋敷と呼ばれる建物が並んでいます。これは、お城の警護に着く侍が住んだ宿舎のようなもので、重要文化財に指定された建物もあり、一部は内部の見学も可能です。

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御城番屋敷を見学したら、松阪駅に戻ります。駅の横で記念に驛鈴を買い、短い歴史散策の旅を終えました。







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