見出し画像

何を使ってどう育てたの?

歯科からみた赤ちゃん育ての要点シリーズ番外編
『親としての実践』

このシリーズ、どちらかといえばあれはダメ、これもダメ的に受け取られやすい内容も多かったかと思います。
もしかしたらゲンナリしてしまった方もいるかもと思い、色々と知識を得たうえで、歯科医師としてではなく、親としてどんな選択をしたかについて紹介しようと思います。
これはあくまでも我が子の様子を観察して僕が選択したものであって、科学的根拠のないものもあり、すべての子どもに当てはまるものではなく、僕や僕の子どもにうまくいったことでも、他の子にはうまくいかないことも十分にありうるものとして受け止めていただきますようにお願いいたします。

①抱っこひも

抱っこひもは使わないほうがよい、という意見もあったり、エルゴは頭が支えられず足が開きすぎるという意見や、いやむしろ開くからよいのだという意見、ビョルンは足が下におりて頭が支えられるからよい等、色んな話をこれまでに耳にしてきました。
しろくま堂の抱っこひもがいいという話も耳にして、実はこれら全部がいま僕の手元にあります(爆)
で、結局どうしたかというと、妻はエルゴが最も使いやすいようでエルゴ、僕は基本抱っこひもなしで力技で頑張るという選択になりました。

どの抱っこひもがよいかという議論に、明確な科学的根拠は見つけられません。
ただわかるのは、どの抱っこひもであっても「長時間同じ姿勢で固定するのはよくない」ということと、「首だけは死守」ということは、どうやら正しいのではないか、ということでした。
頭が後ろにのけぞるような姿勢だと、まだやわらかい首に大きな負担をかけてしまいますのでそれだけはまず注意が必要です。
あとは長時間使い続けないこと。
なので結局、何を選ぶかはその使いやすさや、赤ちゃん自身が不快でないかということだけです。

②イス

わが子は全員、ストッケのトリップトラップを使用しています。

理由は、座ったときの姿勢の基本である

足の裏ぺったん。
膝90°。
腰もまっすぐ。
腕をおろした肘の高さにテーブル。

が整えやすいから。

スクリーンショット 2021-10-31 0.35.16

足を乗せる台の面積が広く、座面も足台も高さを細かく調整できるので、現在手に入れやすい商品としては最良と判断しています。
変に座面がくぼんだりしてもいなくて、まっすぐな板なのが◎。
少々お値段はしますが、10年ほど経っても問題なく使えているのでコスパはめちゃくちゃいいと思います。
特に食事時の正しい姿勢は咀嚼嚥下にはもちろん、窒息防止のためにもとても大切です。

③食器

一番下の子はBLWで育っているので、基本的に食器は使いません(笑)
強いて言えば、シリコンマットは使っています。
あまり模様などがないほうが、どこに食べ物があるのかが分かりやすくてよいと思います。
エプロンタイプで人気のものもあるようですが、体の動きの邪魔になるかもしれないと思って我が家では使っていません。

床は新聞紙で、落ちたものごと丸めてポイです。
もっとも最近はすごい勢いで食べ物をぶん投げることもあるので、新聞紙エリア外に飛んでいくこともしばしばですが・・・(笑)

④スプーン

BLWではスプーンは使わないんじゃないの?と思われるかもしれませんが、食具も使いたがるようになったら使わせていくと書籍にも書かれています。
ドロっとしたものを提供する場合にも、ワンスプーン料理のようにスプーンにのせて自分で食べるようにさせてもOK。
なので実はスプーンも使う場面はあります。
ただし子どもの口の大きさに合わせることは大事
我が家はののじブランドを使用しています。

ただ、いまのところは結局スプーンは投げ捨てて手づかみで食べようとすることが多いです(笑)
そのほうがうまく食べられるからですね。
離乳期は、投げてしまったからといって叱ったり、スプーンで食べるように強制させる必要はありません
子どもが試行錯誤するためにスプーンも使わせてみるという程度の気持ちでよいと思います。

⑤コップ

これもあらゆる種類のものが我が家にはあります(爆)
でも最終的にはこの2つです。
BABY CUPと、

はじめてコップ。

前回お伝えしたように、ストローは乳児嚥下の残存につながりうるため使用していません。
BABY CUPのようなコップがベストですが、持ち歩きや本人だけで飲む場合にはこぼれてしまう不便さがありますので、はじめてコップも併用しています。
はじめてコップは口を押し当てるとシリコンのスリットが開いて中身が出るようになっているので、WOWカップに代表されるようなシリコンで蓋がされている縁から吸って飲むものよりも、通常のコップに近い飲み方になるのではないかという判断から、これも使用しています。
ただあくまでも次善の策というか、理想と便利さとを天秤にかけて妥協案というところですので、わざわざおすすめしたいというわけではありません。

こんなところでしょうか・・・。
何か少しでも参考になればと思い、番外編としてまとめてみました。
他にも思いついたら追加するかもしれません。
このシリーズのこれまでの記事は選択肢が減ってしまうような内容もあったと思いますので、ちょっとでも選択肢が増える内容の記事も書いておきたいなと思いまして・・・。
ただ、子育てに特別なツールが必要な場面は、原則的にはあまりないということに変わりはありません。
あまり親の便利さを優先してしまうと、赤ちゃんにとっては良くないこともあります。
バランスを考えながら、それぞれの環境に合わせてうまく応用していくことが大事ですね。

今回は特に科学的根拠に基づいてというほどではないので、出典はなしです。
参考程度に受け止めていただけたら嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?