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文字漫画 『選挙育彦の果敢な挑戦』 育彦 vs ロバート・デ・ニーロ ②

あらすじ

選挙を楽しみにする育彦の体内から飛び出した謎の守護者ロバート・デ・ニーロは、育彦が選挙に行くのを阻止する存在であり、育彦が作り出したアウトロー育彦とも言える影の存在。デ・ニーロの発現により、中曽根以降の首相を思い出せなくなった育彦は、、、

デ・ニーロ「さあ、首相の名を、現在の日本国内閣総理大臣の名を言ってみたまえ」

育彦・心の声「( 集中するんだ意識を。中曽根以降を封印したのが僕自身なら、その封印を解くことは僕自身の力でできる筈 )」

デ・ニーロ「どうした、言えないのか?」

育彦「んーんんーー、水玉、水玉が」

デ・ニーロ「む?」

育彦「ネ、ネクタイ、水玉のネクタイ……!!見えたっ!今の首相は海部俊樹だーーー!!!」

デ・ニーロ「フフ、フフフフ、水玉のネクタイから海部を導き出したのは褒めてやる、だが残念だったな」

育彦「なにぃ?首相は海部ではない?」

デ・ニーロ「育彦よ、無駄なあがきはよせ、君は……」

育彦「んーー、見えたっ!垂れ目にぽたぽた頬、安倍だ、アベノミクス安倍首相だー!!どうだ、言えたぞ、ヤッヒョー!!」

デ・ニーロ「育彦よ、君は、イタリア人なのだよ」

育彦「えっ!?!?」

デ・ニーロ「イタリア人だったのだよ、君は」

育彦「そんな、まさか・・・・・・、いや、僕がイタリア人な筈はない、きっとこれも僕を陥れる為の ‟まやかし” にすぎない。そうだろ、ロバート・デ・ニーロ」

デ・ニーロ「では、君の好物、好きな食べ物を言ってみたまえ」

育彦「それがイタリア人と、何の関係があるんだ、ハグ、く、苦しい」

デ・ニーロ「私の質問に逆らうことは、自分自身に逆らうこと。答えないと自らの生命力を失うことになるのだよ」

育彦「く、うっ、苦しい、息が、身体の力も抜けていく」

デ・ニーロ「さあ、好きな食べ物を言うのだ」

育彦「と、トマト……ピ、ピッツァマルゲリータ、カルツォーネ、ミネストローネ、リゾット、モッツァレラチーズ、パンナコッタ、イタリアンジェラート、ハッ!」

デ・ニーロ「フフフ、全てイタリアンとは、随分とイタリア料理が好きなのだな」

育彦「こんなものは偶然にすぎない!」

デ・ニーロ「そうか、では好きな女優を言ってみたまえ」

育彦「うっ!!」

デ・ニーロ「どうした、君の頭の中に真っ先に浮かんだ、大好きな女優の名を言うのだ!」

育彦「モ、モニ、カ、モニカ・ベル、ッチ」

デ・ニーロ「そうだ、君はイタリアの宝石、モニカ・ベルッチをこよなく愛する生粋のイタリア人」

育彦「映画マレーナのモニカ・ベルッチの尻と太ももの揺れがまた見たい、尻と太ももを、オー、ベルッチ、ベルーチ、モーニカ、ヴェルゥッチィ」

デ・ニーロ「そして君は、イタリア人を父に持つ俳優、ロバート・デ・ニーロの名を私に与え、

育彦「すごく、ムゥチムゥチのベルーチ、モニーカ、ベルーチの乳もベルーチ、とてもファン、全身ムチムーチ」

デ・ニーロ「フフ、君とロバート・デ・ニーロとの誕生日が同じという事実を伝えイタリア人化させるつもりだったが、そうするまでもなかったようだな」

育彦「アントリオーニ、ベルーチ似のスケをコマシにイクぜー、オイ、アントリオーニ、サッカー中継を見ながらリモンチェッロを飲みつつスケをコマス作戦をネローヤ」

選挙まであと、2日
果たして育彦は正気を取り戻し投票会場へ向かうことができるのか

第3話につづく

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