でっかいどう測定 その14

1時間ほど運転していたが、彼女は道中、寝ているだろうと思っていたが、ずっと起きて、僕に対して、ずっと話かけてくれていた。田畑が見えれば、それを話題にして、面白いダジャレを考えて、必死に披露していた。それに合わせて、僕もダジャレを考えて、回答した結果、少し悔しそうだった。彼女なりに、なかなかの傑作だったらしいが、僕が言ったダジャレのほうが良かったらしい。
 札幌から帯広の中間ぐらいに存在するサービス

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#4 子ども達の心

~弱虫ティムの生きる道~

青年ティムは、再び精神科を訪れていた。

「たしかに、愛されていたかもしれない。

けど、小学生になってからは、母さんはどこか冷めたような表情で、僕をバカにしたり、よくわからない怒りをぶつけてくることがあった…」

ティムがそう語ると、カウンセラーは何かわかったような、でもそれを隠すような、微妙な表情をして言いました。

「…もしかしたら、あなたが小学生になって、どんど

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死亡フラグ? 中二のゲーム作家が直木賞へ (90年代-中二番外編)

時代ー『Eve the lost one』、『桜庭一樹』、『じゅげむ』、『クソゲー』、『死亡フラグ』
<舞台>スクールカースト形成し初めの、90年代後半

 『死亡フラグ』という言葉が定着したのはいつ頃からだろう? PCゲームでは基本のキだけどPCが家庭に普及していないこの時代で、R18ゲームの仕組みをみんなが知っているとは思えない。目に見えて『フラグ』がわかることからしても、選択枝が減るSony

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第2話「ウサミミ族ぴょんちゃん」

「異世界…なるほど…それなら理由はつきますね」
「そうそう!ウサミミ族なんて、私の世界にはいないもん!」

ここは異世界。ファンタジーな世界に私は来たんだ、きっと!
どうやって、そしてなぜここに来たのかは分からないけど…

「でも、もしそうなら、ありすさんはどうやったら帰れるのか…」
「そうだ…!異世界トリップということは…」
「え?ということは?」

私はババっと手を天にかざし…
「目覚めよ、私

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それ以上の言葉は

わざわざ言うことが、ときには面倒に思える言葉もある。言ってみると、こちらも恥ずかしくなるが、相手も照れてしまうような、そんな言葉を一年で一度くらい口にできれば、それはなかなかラッキィなことなのかもしれない。
「今日は帰り道に、笹が飾ってあるのを見つけたの」
「そうなんだ。まぁ、七夕だしね」
「そう、だからね。いろんな人が願いごとを短冊に書いて飾っているでしょ?」
「うん、まぁ、そうだね」
「それを

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でっかいどう測定 その13

朝食を食べ終え、部屋に戻ってから、すぐに着替え、荷物をまとめ、ホテルを出る準備をする。部屋に戻った瞬間は、ゆっくりしたいと思ったが、チェックアウトの最終時刻まで、くつろいでいられる時間も知れているため、次の目的地に早く着くことを優先させる。
「もうちょっとゆっくりしたかったなぁ」
「どうせ、ここに居れても、数時間だから」
「そうだね。でも、もったいなぁ。こんなにいい部屋なのに」
 彼女の言葉に、と

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LINEノベルについてとか

LINE社の提供する小説投稿サイトサービスがLINEノベルである。
 複数の出版社と提携しており、そのサイトに投稿しているユーザー達は、自作品が人気になれば、それらの内どの出版レーベルから書籍化するのか選べるという。
  また、同サイトではコンテンツの有料販売をしたり、作品を投稿しているユーザー達がサイト利用者から直接収益を得られたりする仕組みが整えられるらしい。

 これからLINEノベルについ

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でっかいどう測定 その12

目が覚めると、すでに朝だった。時計を見ると、6時30分を過ぎていた。アラームを設定していたはずが、まったく気が付かなかった。
「おはよう」声の方を向くと、僕よりさきに起きた彼女が、ベッドの上に座りながら、手を振っていた。
「何時頃に目が覚めたの?」
「さっき。そのスマホのアラームで起きたの」
 彼女が指差した方には、僕のスマホが転がっていた。つまり、僕が設定したアラームで、設定した本人が起きず、意

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でっかいどう測定 その11

部屋で少しのんびりしたあと、夕食に向かった。夕食は、洋食だったが、使っている食材がすべて北海道産のものだった。値段もなかなかなものだったが、それに見合うだけの料理だった。ロースト、ピザ、サラダなど、栄養バランスを考えて注文したが、どれも美味しかったため、食事中は料理のことで話題が絶えなかった。美味しい料理に饒舌になれることは、とても贅沢なときだろう
「あぁ、食べたぁ」ベッドの上で寝転びながら、そう

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#3 病との闘い

~弱虫ティムの生きる道~

ティムは、骨を成長させるためのタンパク質が正常に作られなくなっていた。

そんな現実をほとんど理解できないまま、検査と治療のための入院生活が始まり、1ヶ月が経っていた。

ティムの支えになったのは、同じ部屋で入院している子どもたちだった。
彼らもまた、自分と同じ病を抱えていたが、ティムより長く入院生活を送っていたために、落ち着きがあった。

彼らと一緒にご飯を食べ、おも

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