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まちづくりファシリテーター養成講座第4期@小布施町 Day7-8開催レポート

ローカルな現場で活動するために必要なファシリテーション・コミュニケーションのノウハウを学ぶ「まちづくりファシリテーター養成講座」第4期を、2024年2月に小布施町で開講いたしました。
(講座Day1-3の開催レポートはこちら
そして講座最後のセッションとして、Day7-8を3月16日-17日の週末に小布施町で行いました!
これまで2泊3日の小布施でのプログラムと3回オンラインでの講義・グループワークを経て、1ヶ月ぶりに受講生の16名が小布施に集まりました。

■Day7:「対面ワークショップ」

Day7ではまず最初に、インプロ講師の直井玲子さんによるインプロのワークを行いました。

その場にいる全員が自然と笑顔になる「ハッピーゲーム」

これまで受講生はインプロをオンラインで2回体験してきましたが、今回は初めて対面でのインプロ。参加した全員が自然と笑顔になる「ハッピーゲーム」、「失敗を恐れない」ことを学ぶ「リア・アンド・ホップラー」、「Happy, healthy, you’re interesting」を演じて体感するワーク、「褒めて育つ」ことの大切さと難しさを同時に体感する「イルカの調教ゲーム」などを行い、場の雰囲気も一気に和み、受講生の笑顔が溢れるアイスブレイクになりました。

1時間のインプロはとても良いアイスブレイクになりました

そして次にいよいよ、グループで最終ワークショップを実践しました。これまで1ヶ月間、グループごとに設計してきた「小布施で『協働の提案』を行う」ワークショップを、他のグループが参加者となって実践してもらいました。
オンラインで前日の夜遅くまで話し合っていたグループもいれば、当日1番乗りで会場に集まって最終調整を行うグループもいました。
それぞれ講座で学んできたファシリテーションのノウハウをたっぷり生かし、集大成として臨んだ最終ワークショップとなりました。

1ヶ月の講座で設計したワークショップを最後に小布施で実践

実際にやってみて、良かった点もあれば、うまくいかなかった点もありましたが、「うまくいかないこと」「ファシリテーションの難しさ」を体験するという意味では、どのグループもナイスチャレンジでした!

ワークショップ後は、ファシリテーターグループと参加者グループで一緒に振り返り

そして最後はグループごとの振り返りの時間。メンバーひとりひとりが「良かったこと、ありがとう!と伝えたいこと(What went well)」と「もっと進化できそうなところ(Even better if…)」を付箋に書き、グループ内でお互いプレゼントし合いました。
他人からのフィードバックをもらうことで、自分の強みや弱みを改めて見つめ直すことができました。

グループごとの振り返り

1日長丁場だったセッションのあと、参加者や運営メンバーで懇親会を行い、さらに交流を深めました。

■Day8:「まちづくりの『あわい』と向き合う」

Day8のセッションは講座第4期で新たに加えた内容で、運営にとっても参加者にとってもチャレンジングな1日でした。

今日のテーマである「あわい」についてのイントロダクション

この日のテーマは「間(あわい)」。「あいだ」という読み方は物と物を挟む「空き処」を表しますが、「あわい」は物と物が重なり合う領域、という定義があります。「あわい」は「AでもありBでもある」境界の曖昧なもの、言葉では表しにくいもの。我々は普段からまちを見ている時も、それらの「言語化しにくいもの」を理性で排除してしまっていないだろうか...?

「あわい」と「あいだ」の違い(講座スライドより)

この疑問を念頭に、早速皆さんはまちへ「ほっぽり出され」(笑)、3つのワークに取り組んでみました。

まず最初の30分は、何も考えずにまちを歩く。目的や課題意識を手放して、まちにあるものをそのまま「感受」してみる。
そして30分経ったあと、その瞬間で心に浮かんだことをそのまま書き留める「ジャーナリング」を試みる。
最後はまちを歩いて、心が動いた瞬間を今度は「写真」で収めてみる。
まとまった言葉でなくても、綺麗な写真でなくても良い。自分の目で見て、感じた物事を「そのまま」記録することが大切なワークでした。

2時間弱のお出かけから戻ってきたら、LINEグループで作られた個人名のアルバムにそれぞれの写真を入れました。皆さんがまちを見ている「レンズ」がそれぞれ異なり、見ているだけでもとても興味深かったです。

受講生が実際に撮った写真の一枚。
これを見て講座主宰のはやしょーさんを思い出したようです(笑)

そして次の時間は個人ワーク。フィールドワークから戻ってきて、今頭の中で思い浮かんだことをそのまま書き出したあと、メモと写真を振り返りながら2つの問いについて考えます。
「あなたはどんなまちづくりがしたいですか?その思いは、どこから来るものですか?」
一人ひとり自分自身の「内面」と向き合い、じっくり考える時間をとりました。

個人ワークで真剣に考える受講生

個人ワークのあとは3-4人の島に分かれて、それぞれ考えたことをたっぷりシェアしました。
お互い撮って写真をLINEアルバムで見せ合いながら、まちを歩いて感じたこと・問いについて考えたことを言葉にしてみました。

思ったこと・考えたことを島に分かれてシェア

最後はみんなで一つの輪になってチェックアウトを行いました。
今日一日ワークをやってみて思ったこと、講座全体を通して学んだことや、今後に活かしたいことについて、思いついた人から手を挙げてじっくり語りました。
この1ヶ月間、まだ少しもやもやは残っていながらも、参加者それぞれにとって実りのある充実した時間を過ごせました。

ちなみに、まちファシ初めての試みである「修了証」の授与もやってみました!
簡単なものではありますが、皆さんがこれから「まちづくりファシリテーター」としての活躍を祈念するという思いを込めて、最後まで受講した一人ひとりに修了証を授与しました。

まちファシ修了証授与式

4期生の皆さん、修了おめでとうございます!
これからはまちづくりファシリテーターの仲間として、ローカルな現場でそれぞれの形で頑張っていきましょう!

講座は5期以降も開催予定ですので、受講に興味のある方はぜひ次期以降の情報をお楽しみに!