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老いとリスクテイクのチューニング

今、通勤には電車で5分くらいしかかかっていないのだが、心理的なキツさがある。改めて文字にすると、自分のあまりに甘ったれた状態に驚きますね。申し訳ありません。

元々、駅のホームや電車の人混みなどが苦手なわけではないのですが、音に関して、車内アナウンスだったり周りの声はストレスになるので、イヤホンは必須でした。

今日たまたまイヤホンを忘れて電車に乗ってしまったのですが、これまでのイヤホン無しの状態よりも周囲のノイズが大きく感じました。これが「実際にアナウンスや周辺の音が大きくなっている」わけは当然ないでしょう。「久しぶりにイヤホンを忘れたから、ノイズを大きく感じた」ということなんでしょうが、根拠はないのですが「不自然に大きく感じた」のです。

音を知覚する媒体である自分の、処理不全というか異常を感じて、ちょっとマズいなと思いました。

とりあえず、自分の身体に対する状態変化に敏感になってるんですよね。鈍感力が下がっているとも言い換えられる。これは良い面も悪い面もある。

悪い面としてはやはり、仕事もプライベートもですが「アクセルを踏みづらい」面です。リスクマネジメントの考え方が変わっている。外から見ると馬鹿みたいなリスクを踏むことができない。簡単に言うと翌日のことを考えない飲酒だったり(馬鹿だなあ)、新しい人や機会への飛び込みであったり、多少無理を効かせる必要のあるスケジュール調整であったり。これらは、全てそれによって得られるリターンがあるわけですが、一方で損失もある。

基本的には自分は「とんでもないメチャクチャなリスクテイク」はできない性格です。人並みではある。でも、「たまに行う無茶というかリスクテイクで、失敗もしつつも、新たな資産を築いてきた」という実感はあるのです。この実感があるからこそ「今、自分のリスクテイクの判断基準が厳しくなってきているな(失敗時の恐怖が脳に今まで以上に厳しくインストールされている)」という感覚が、どうしたもんかなあと感じるわけです。

これは一度体調を崩したことから来ているのも間違いないですし、単純に老化と見ることもできます。どちらも事実であるでしょう。

こんなことを「イヤホンを忘れて電車に乗ったら、周りの音に対して今まで以上に過敏になりストレスを感じている自分に気づいた」というエピソードから、色々と考えてしまったという話でした。

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