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【ひとりドラフト】戦力編成・指名方針の考察【北海道日本ハム編】

どうもどうも。前回更新から中1日。いつになくスピーディーな更新です。先日のオリックスの記事でも触れましたが、ハムが最下位だと思って先に5割ぐらい書き進めてあったので。今後もこれぐらいのペースで更新したいです。いや、しないと間に合いません。でもそれにはカイシャ辞めなきゃ…()

現有戦力の分析

先発投手
先発は有原航平が大エースの活躍。最多勝の有力候補で、山本由伸次第で防御率のタイトルも取れるかもしれません。隔年の傾向があるけども来年も柱になるべき投手。金子弐大加藤貴之はまずまずの成績ですが、ショートスターター起用が多く100イニング前後で続く程度。杉浦稔大も自己最多の先発機会を得ながら、平均で5回を投げられていません。本来的な意味での先発投手がイニングを稼げませんでした。上沢直之は11試合で71.1イニングを投げていましたが怪我で離脱。昨年160イニングを投げたマルティネスも怪我でここまで1軍登板無し。こうした戦略的な理由とアクシデント的な理由によって、安心して試合を任せられる先発投手が少ない状態であったと思います。
2軍のイニング数上位は順に北浦竜次田中瑛斗吉田侑樹中村勝となっています。北浦は1軍で初勝利をあげましたが定着にはまだまだ時間を要しそう。田中瑛はなんと0勝10敗。こんな成績になっても使い続けるあたり、育成方針が一貫しすぎていて逆に怖くなります。吉田侑や中村は中堅の年齢で、そろそろ2軍にいられなくなるかもしれません。その他、吉田輝星が1軍初登板初勝利をあげましたが2軍成績はまだまだ。完成品より素材型を育成という方針をとりつづけてきましたが、そろそろしんどくなり始めているのではないでしょうか。

中継ぎ投手
玉井大翔が9月18日終了時点で61試合に投げ、公文克彦も60登板に王手。石川直也宮西尚生が続き、秋吉亮堀瑞輝まであわせて6人が50登板を超えています。負担が偏らないように起用しているのだろうとは思いますが、先発が早く降りてしまう影響で中継ぎの登板数はかさんでしまっています。負担が全く無いとはいきません。そんな中、公文は成績を落とし堀は防御率5点台と課題を残していますが、石川直は防御率こそ落ちたもののWHIPやK/BBは自己最高、宮西も勤続疲労がある中で自己最多の42ホールドをあげています。秋吉も見事に復活。奮闘しています。さらに井口和朋西村天裕ロドリゲスらが敗戦処理で活躍。1軍の層はそれなりに厚いと言えそうです。
2軍の登板数上位の立田将太福田俊は40登板を超えてそれぞれ先発が0と1。ほぼ全てリリーフ登板でした。中継ぎメインでも先発で少し起用されていたりが多い2軍においては異例とも言えるのでは。リリーフとして育てるという強い意志が伺えます。ただ、登板数が多いだけで内容が良くない投手が多くいます。登板数では田中豊樹高山優希柿木蓮と続きますが全員がWHIP1.50以上。2軍は若手育成の場ではありますが、ここまで数字が悪い選手ばかりというのも珍しい。先発にも中継ぎにも言えますが、このチームは出場機会を与えて育成するという方針が徹底されすぎていて、使うこと自体が目的になってしまっていないかと心配しています。

捕手
メイン捕手は清水優心。怪我の影響で開幕は間に合いませんでしたが、復帰後は打撃も好調で、チームの捕手陣では最多の出場機会を得ています。清水がいない間は鶴岡慎也石川亮が起用されましたがOPS.400台と打撃が厳しいことに。シーズン途中で宇佐見真吾をトレード補強しましたが、こちらもOPS.400台とアピールしきれません。鶴岡を除けば20代半ばで固められていて将来も安泰なように見えますが、守備面や「経験」で少し心もとなさを感じます。
2軍では郡拓也田宮裕涼に打席を与えています。郡はじわじわと打撃成績を上げてきており、田宮も高卒ルーキーとしては合格点です。支配下に9人いますが、実松一成が引退、近藤健介も捕手登録なので、彼らを除き実質7人です。

内野手
ファーストは中田翔。あの本拠地でも安定して20本以上の本塁打を打てますが、ここ数年は良くて打率.260、OPSも.800に届かない程度。「彼の潜在能力からすればこんなもんじゃない」と言われ続けて遂に30歳になってしまいました。まあ4番に困らないだけでもありがたい存在ですが。中田の後釜には清宮幸太郎がいます。怪我で出遅れ、同期の村上(ヤクルト)にだいぶ水をあけられてしまいましたが、まだまだこれからの選手です。もうちょっと守れてくれると使いやすいのですが。サードはレアードが退団した穴を埋めるのに苦労しました。開幕は淺間大基で迎えましたが、怪我の多い選手ですぐに離脱。その後は横尾俊建平沼翔太近藤健介石井一成らが起用されました。他のポジションを考えれば近藤が定着してくれるのが一番嬉しいですが、守備負担で打撃成績が露骨に変わる選手なのでこれも難しいところ。打力を確保したいサードにおいては他の選手では弱いと言わざるを得ません。
2軍では今井順之助野村佑希がよく使われています。3年目の今井は着実に成績を上げてきており、野村は打率.245にOPS.681と十二分の活躍。シーズン終盤に負った大怪我からの早期復帰を願います。
セカンドでは渡邉諒がようやくものになりました。最近はセカンドの強打者が多いので飛び抜けて良いわけではありませんが、OPSが.727もあれば弱点にはなりません。ショートは中島卓也が最多出場も、絶望的な打撃成績を残しておりOPSはなんと若月以下。この打撃ならUZR+30ぐらい欲しい。石井一成平沼翔太も起用されていますが、中島を押しのけるほどのインパクトを残せていません。しかもこの惨状にも関わらず、1軍でショートとして出場したのが谷内亮太と合わせて4人しかいません。選手層ェ…
では2軍にプロスペクトがいるかと言われると… ここ最近は本職ショートではない選手を使い、当然守備に大きな課題を残すので「ガバヶ谷」にしています。投手陣の成績が奮わない原因のひとつにはバックの守備力もあるでしょう。せめて守れる本職の選手を使って、その選手を打てるようにすれば…と思うのですが。通年ショートで起用された難波侑平さんなんて、20失策OPS.400台とすごいことになっています。彼も高校時代は高校時代は投手兼外野手でした。去年までサードが多かった高濱祐仁はセカンドに回ってきています。

外野手
センター西川遥輝、ライト大田泰示は盤石。成績も十分、年齢も脂が乗ってくるころで、選手として絶頂期にあると言えるでしょう。レフト・DHは近藤健介王柏融。近藤は打率が高く出塁率・IsoDも高いのでいいですが、王はレフトにしてもDHにしても、打撃成績が物足りないです。また控えクラスが非常に弱く、上記4人の次に外野出場が多いのがなんと杉谷拳士。誰かが怪我でいなくなった時、特にセンターの西川がいなくなった時が心配です。淺間が頑丈ならな…
2軍では姫野優也がじわじわと成績を伸ばしていますが、それでもまだ1軍レベルではありません。森山恵佑岸里亮祐は数字を落とし、OPS.600を切っています。万波中正がルーキーながら13本塁打と頑張っていて、海老原一佳もまずまずの数字を残していますが、センター系がやはり弱いです。

補強ポイントの整理

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一番大きな穴は先発投手でしょう。ショートスターターの導入によって加藤や金子のような投手に輝く場所を与えられた点は良かったでしょうが、これはあくまで限られた資源をやりくりするものであって、初めからこれありきの編成ではだめだと筆者は思います。極論すれば、ローテーション全員を菅野智之にするぐらいの気合いを見せるべきだと考えます。有原・上沢の2本柱に次ぐようなスターターが、出来れば複数欲しいところです。ただ、どうせ若い素材を取りまくる方針は変わらないので、高校生投手も指名するでしょう。ガバヶ谷しないように、素材全振りタイプの指名から、もう少し完成度を求めてみてはどうかと思います。2軍は勝ちを求めないとはいえ、さすがに勝率4割以下というのは負けすぎです。もしくは、どんどん出場機会を与えようという方針なら3軍制が合うのではないでしょうか。金がかかるのでやらないでしょうが。
リリーフは質・量ともに揃っているので特に急ぐことはありません。捕手は質に若干の不安がありますが、頭数は揃っていてかつ2軍に若手がいるので、ここも急ぐことはありません。
サード・ショートの穴の大きさは先発投手に匹敵します。現有の1軍戦力がイマイチなので即戦力が欲しいようにも思いますが、この球団は筆者とは違う考えをしていそうだなあと。2軍ショートにガバヶ谷しないよう守備の良い選手を、というのも一致しているかと言われると。まあこの記事はあくまで筆者の考えを書くものなので、多少はね?
外野手も、即控えレベルのセンターを指名してもいいと思いますが、本職の外野手をあまり重視していなさそうなのでこれもズレそう。

補強ポイントのまとめ
・柱になれる先発投手
・サードに安定して打力を供給したい
・1・2軍ともにセンターラインを引き締めたい

指名方針

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ドラ1でその年一番の選手を指名する方針は変わらず。今年は佐々木朗希(大船渡)で確定です。あの大谷翔平を育てた球団なら佐々木も…と思います。ただ、補強ポイントを考えると本当は森下暢仁(明治大)が良い気がしますが。外れ1位では宮川哲(東芝)が残っていると非常にありがたい。球団OBの新垣勇人が投手コーチとして在籍しています。パイプがある創価大から154キロ右腕の杉山晃基を指名する可能性もあるのではないかと思います。また、特に上位の高校生では評価項目に人気度があるのではと思うぐらい「ミーハー」は印象もあります。西純矢(創志学園)や及川雅貴(横浜)という可能性も。及川みたいなタイプは使えば伸びるというものでもなさそうですが…
その他に先発候補の投手で、あえて縁のある選手を挙げてみます。岡野祐一郎(東芝)は解禁年は過ぎていますが完成度の高さは随一。下級生時からリーグ戦のマウンドに立っている小孫竜二、素材としての評価が高い望月大希(ともに創価大)、社会人に進む可能性がありますが北海道No.1投手である渕上佳輝(星槎道都大)、こちらはプロ志望届を出した北海道No.1左腕の本前郁也(北翔大)といったところです。高校生ならU18一次候補だった小林珠維(東海大札幌)が楽しみな素材です。
1軍に打力あるサードを置きたいのであれば、左の勝俣翔貴(国際武道大)かもしくは右の安本竜二(法政大)といったところ。ただ、勝俣は守備力、安本は実績の少なさが気になります。これぐらいなら平沼と横尾でお茶を濁しそうな気も…
1軍ショートも弱いので即戦力が欲しいと思うのですが、ハムは社会人野手を指名しないので、大学生に求めざるを得ません。大学生なら檜村篤史(早稲田大)と福田光輝(法政大)あたりが候補ですが、檜村は大学の先輩である石井がいるので指名はないでしょうし、福田はほぼ石井です。現有戦力のままいくのも怖いんですけどねえ… せめて2軍はガバヶ谷しないように守備も良い高校生を指名しましょう。その最高峰は韮澤雄也(花咲徳栄)だと思います。他にも田中亮誠(熊本工業)、近藤大樹(西日本短大付)、上野響平(京都国際)らも守備の評価が高いです。
即控えレベルの外野手なら舩曳海(法政大)がオススメ。守備走塁は間違いありません。佐藤直樹(JR西日本)はパンチ力と強肩でまさに大田2世になれます。ただ、本職外野手はスラッガー系の指名が多く、センターには身体能力高い系の元内野手使いがちなので、こういう指名もないのかなと。
少々負けようが若手・素材を使う球団なので非常に予想が難しいです…

いかがでしたでしょうか。前回よりも短く済みました。前回が穴だらけの球団で書きすぎただけ、と思っていましたが、記事に慣れて書きたいことがどんどん増えている気がします。一応、成績の数字などで客観的に見つつ、適度に感情入れた書きぶりを目標に今後もやっていくのでご期待ください(?)

それでは次回の投稿でお会いしましょう!

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