見出し画像

【RIPPLE】学校ってなんのため?②

こんにちは。葉山真尋です。

今回は前回に続き、学校、特に高等学校って何のための場所なのか、ということについて考えていきたいと思います。

高等学校は社会に出るための準備期間?

前回の記事でも引用しましたが、学校教育法における高等学校の位置付けは以下の通りです。

第四十一条 高等学校は、中学校における教育の基礎の上に、心身の発達に応じて、高等普通教育及び専門教育を施すことを目的とする。

 第四十二条 高等学校における教育については、前条の目的を実現するために、左の各号に掲げる目標の達成に努めなければならないい。

 一 中学校における教育の成果をさらに発展拡充させて、国家及び社会の有為な形成者として必要な資質を養うこと。

 二 社会において果さなければならない使命の自覚に基き、個性に応じて将来の進路を決定させ、一般的な教養を高め、専門的な技能に習熟させること。

 三 社会について、広く深い理解と健全な批判力を養い、個性の確立に努めること。

学校教育法

ここからかみ砕いていくと、まず第四十一条で言われているのは、高等学校の学びは”中学校における教育の基礎の上に”成り立っているということです。
つまり、中学校までに身に付けるべき、とされていることは身に付いていることが前提です。

次に第四十二条では3つの目標が述べられています。
1つ目は社会や国を担っていくために必要な能力を身に付けること。
2つ目は将来何をしたいか定め、一般的な教養と専門的な技能を身に付けること。
3つ目は社会についての理解を深めつつ批判力を身に付け、自分自身を確立させること。
これらをまとめるのは難しいですが、個人的には”社会の形成者”として必要な資質を身に付けろ=社会を作る側になる準備をしろということではないかと思います。

ここまで学校教育法をもとに考えてきましたが、目標がかなり概念的というか、抽象的ではないでしょうか。
具体的にどういう状態になれば、第四十二条に掲げられた目標を達成できたといえるのでしょうか?

学校の大半は”授業”

学校教育法に記載された目標には一切”学習”という言葉が出てきませんが、実際の学校で行われていることは9割が”授業”ですよね。

この授業については、学校教育法施行規則で教科や科目、授業時間についてが定められ、学習指導要領にて教科等の目標や大まかな教育内容が定められています。つまり、日本全国どこにいても、ある程度は同じ内容の教育が受けられるようになっています。
もちろん専門的な学科を設置している高等学校もありますので、100%同じではありませんが、専門学科だったとしても、国語や英語といった基本的な科目については必修科目としておかれていますので、必要最低限は全員が履修をしている、ということになっています。

実際に学校で行われている教育を見てみると、”授業”を通して、上述の学習目標=社会の形成者になる準備をする、というのが結論になってくるのではないかと思います。

ではまたここで質問です。
皆さんは社会の形成者になるにはどんな資質が必要だと思いますか?
また、ご自身の高校時代を振り返って、その資質を養ってきたと思いますか?

今回はこの問いかけで締めたいと思います。
次回はこの問いかけに対する私の意見をまとめていきます。

2024.1.30


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?