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1. 探究型学習 (2)

さて、またIBの資料に戻ると、"dynamic cycles of inquiry (action and reflection)"と名付けた探究のサイクルを大事にして以下の四つのことをカリキュラムの中で心がけている。

1. centres on learners
2. develops effective approaches to teaching and learning 
3. works within global contexts, helping students understand different languages and cultures
4. explores significant content, developing disciplinary and interdisciplinary understanding that meets rigorous international standards

ここでの教員の役割として、"teach"ではなく"support"だと明記してある。つまり、一方的に情報を提供するのではなく、好奇心のタネを育み、情報の探し方をサポートするのだ。そして、そのサポートは学業だけでなく、個人個人のパーソナルなところまで及ぶ。

探求学習の一例として、IBのサイトでは ガーデニングに取り組む生徒のことが紹介されている。これはいわゆるProject-Based Learning (PBL)の形と全く同じものだ。子供達は学友とのコミュニケーション・コラボレーションのなかで、目の前の自然への好奇心を共有しながら育んでゆく。

子供達の探究する心を育てるための学校教育に必要なのは、好奇心の目を育むための環境づくりなのだろう。

次回は、IBの10個のスキルに関することから少し外れ、このガーデニングの学習の補足として教育環境の中の自然(Green Space)と認知力(Cognitive Abilities)の関係についていい論文を読んだのでまとめようと思う。