見出し画像

フィットネスアパレル古今東西〜1970年代から2020年代まで〜

どうも、IVTT代表&パーソナルトレーナーのおーいけです!

IVTT(アイブイティーティー)は「ジムでもスタイリッシュに」がコンセプトのフィットネスアパレルブランドです。

画像11

先日、我がブランドが毎月お送りしているコラムにて

「ダサすぎ?かっこよすぎ?フィットネスウェア古今東西」

という題名のものを配信しました。
題名を初めに決めてから書き始めるのですが、進めていくとフィットネスアパレルの歴史をざっくり振り返れるような、中々興味深い内容になっていったので、こちらでも加筆修正して公開したいと思います。

ファッションとは移り変わり、そして巡っていくもの。
もちろんフィットネスアパレルにも流行り廃りはあります。
つい先日ふと見たインスタの投稿で「この着こなしどーなの、、、」というものがありまして
フィットネスアパレルの古今東西を掘ってみる企画にした次第であります。
歴史好きの代表おーいけにお任せあれ!

それでは早速行ってみましょう!

1.1970年代、アーノルド時代

ボディビルの起源ということになると、ドイツのユージン・サンドウ(1890年頃)から、ということになりますが、この時代はやはり100年以上前であるのでアパレルという概念は無かったと思われます。

※ユージン・サンドウ:ドイツ出身の近代ウェイトトレーニングの始祖。ミスターオリンピアが優勝時にもらえるのはこのユージン・サンドウを模したトロフィー。

我々が写真として認識できる時代からというと、やはりアーノルドの時代でしょう。
アーノルド・シュワルツェネッガーというスターの登場により、にわかに業界も活気付くことになりました。
この時代の特徴はハイウエストなパンツとテロテロ感のある(おそらくあまり質が高くないコットンの)タンクトップでしょう。
もちろん時代全体のファッションの流れがありますから、一目みれば我々からすると「古いね〜」となるファッションです。

画像1

着こなし自体は現代でもパンツインが流行っていたりしますが、やはりアパレル自体への考え方(主に形)が違うので、現代と同じにはなりません。

画像2

しかしこの時代の人達は満足にサプリもない時代なのに素晴らしい身体です、、、!
ゆえに今だいにこの時代が至高!と考える熱いフォロワー達も多くいます。

サプリメントがないため、食事でしっかり栄養補給していたとのこと。
やはりサプリメントよりリアルフードが至高なのです。
全て食べる労力と経済力がネックになるのですが、現代のプロでもリアルフードしか食べないプロもいます。

言いにくいことにも言及してしまいますが、この時代から所謂”お薬”はありました。
シュワちゃんも現役を退いた後年に使用を公言しております。
ただ種類や量が違います。
こんなことを書いてますが、おーいけ自身は使用したことないし使用方法もわからないのでお尋ねにならないようにお願いします笑。
あくまで知識として持っているのみです。

よく見るとタンクトップをカットオフしてたりと、次の時代に続くものもしっかりあるのが面白いですね!

参考アカウント:@oldschoolbodybuilding

2.1990年代、ハードコア時代

若干アパレルというより、ボディビル史の話みたいになってしまうのですが、1991年、ドリアン・イェーツの登場によりボディビルの潮流が大幅に変わってきます。
それまでのチャンピオンだったミスター・オリンピア8連覇のリー・ヘイニーがプロポーションが完璧なチャンピオンだったのに対し、ドリアンはその圧倒的なバルクでボディビルの流れを変えました。

※ドリアンは1991年にオリンピア初出場で2位。1992年に初優勝。そこから6連覇しています。

審査基準がプロポーションよりバルク重視になり、またドリアンがその身体を作り上げた方法がヘビー・ドゥーティ法だったことにより、一気にトレーニングの流行りがハードコアになっていったのです。

(ここらへんは話し始めると止まらないので別の機会に笑)

そしてハードコアなドリアンのスタイルがカットオフ(自分で切った)されたタンクトップの上にラグトップ、下はバギーパンツというものでした。

画像3

まさに「デカすぎてこれじゃないと着れない」と言わんばかりの大胆なファッション。
現代と同じく、有名選手を真似するのはこの時代も同じ。
日本にも輸入して狭い界隈で売られていたりしました。

メルマガでも言っちゃったので、ここでも正直に言わせてもらいましょう、、、

現代の価値観で言えばめちゃくちゃダサい、、、

特にバギーパンツ

もし着ている方がいましたら本当にごめんなさい!!!

でも現在は細くてもストレッチが効いて履きやすいものがたくさんありますので、「自分はどうしてもドリアンと同じ格好がいい!」という方以外で、ファッションに興味がある方は細身のフィットネスアパレルをおすすめします。

そしてなぜか縦縞ストライプが流行り始めたのもこの時代。
恐らく「布面積が少ないから少し遊びを入れるか」
となって入れたデザインが縦縞ストライプ。
これもダサさに油を注いでいます、、、

画像4

普通のファッションでもボーダーは少し子供っぽさを与えるor加えるアイテムです。
さすがにこの縦縞ストライプのバイカーショーツ(このように短いスパッツみたいなのをそう呼びます)はほぼ見かけなくなりましたが、どこか田舎のハードコアジムではまだ見かけたような、、、

ボーダーに色を入れるとさらにヤバイ、、、↓

画像6

布面積が少ないのはわかるんですがね、、、
もう少し別のファッションの表現方法あったやろ、、、
と現代では思ってしまいますが、日本がバブル経済の時ですからね、、、
エアロビクスとかと同じような感じだったのでしょう。
それにしてもこのカラーはやばいわ、、、

あくまで勘違いしてほしくないのですが、代表おーいけはドリアン時代のハードコアボディビル時代大好きですからね!!!
あくまでファッションの観点から今回はお話していますこと、ご留意ください。

ちなみに

ドリアン本人は現在ダルク・スポーツとスポンサー契約を交わしています。
あのドリアン本人がダルク・スポーツなのです。
時代と共にアップデートは必須ですね。

画像5

3.2010年代、”フィットネスアパレル”創世記

しばらく時代は飛んでいきなり2010年代に入ります。
1990年から15年くらいは同じようなファッションが続きました。
ロニー・コールマンの時代ですね。

ちなみに話なのですが、ジェイ・カトラーは選手としてファン作りが非常に上手かった人でもあります。
この時代から既に自らのアパレルを作り、大会会場でブースを出してサインをして売っていたらしいです。
普通はみんなスーツケースいっぱいに食事を持っていくところ、ジェイはさらに別のスーツケースに自作のアパレルをパンパンに詰め、帰りは空にしてたそうです。

画像7

↑かなり昔のCutler Athletics

画像8

↑最近のCutler Athletics

※ジェイは髪型で今と昔を見分けます。オールバックは若い時、モヒカンは現代です。

もう、、、ジェイ・カトラー、、、どこまで好きにさせるねん、、、

選手個人がアパレル作るやつの先駆者ですね。
ちなみに今は

Cutler Athletics

として8年ほど前から本格始動。
サプリメントも

Cutler Nutrition

として続けています。
現役を退いても人気が継続する理由は精力的な活動にあると思わされますね。

さて、話を戻しまして2010年代から現在でも人気なアパレルブランドが創業を始めます。

一番大きいのはジム・シャークの創業ですね。
何度かブログやメルマガでも話していますが、フィットネスアパレルの世界最大ブランドはジム・シャークです。
企業としても爆速成長中の、名実ともにNo.1のフィットネスアパレルブランドです。

画像9

ジム・シャークの革新的だったところはインフルエンサーとの協業にあるでしょう。
マーケティング的な意味合いもありますが、今まで個人の力が大きかったフィットネス業界の個人戦のアパレル(上述のジェイ・カトラーみたいなもの)に対して、ファッションや流行に敏感なインフルエンサーをたくさん集め、彼らと一緒にブランドを作り上げていく(デザイン的な意味でも)団体戦を仕掛けたことが大きな違い。

その後に出てきたBody EngineerVQもそれを追従していく形になります。
今あるフィットネスアパレルのブランドとしての形を作ったパイオニアです。

デザイン的なところは現代のファッションの流行と同じになります。
”流行と同じにできる”ということ自体が、アパレルの製作方法の進化の証になります。
(昔は製作のリードタイムがどうしても長くなってしまっていた)
(ここらへんはアパレル専門の話になるので割愛)

とにかく!
この2010〜2020年代の10年間の覇者はジム・シャークと言っても過言ではないでしょう!

4.現在、フィットネスアパレル戦国時代

「個人戦のアパレルから団体戦に変わった」
と書いたばかりなのですが、、、
2021年現在は個人ブランドもさらに増えました。
これもまたアパレルの作りやすさが増したことに起因します。

もちろん
最大のブランド、GymsharkBody EngineerVQは健在だし

Darc sportsGym AestheticsJed Northのような新勢力

RogueBarbell BrigadeAlphaleteのようなジムや器具メーカーが出すもの

GASPBetter Bodies(この2つは姉妹ブランドですが)、RISEなど昔からあるメーカーも勢いを取り戻している

世はまさに、空前絶後の大フィットネスアパレル戦国時代になっているのです!!!

画像10

(代表おーいけは中国史に詳しいのです)
(画像は春秋時代です。春秋の後に戦国時代が来ます。紀元前の話ですね)
(「キン◯ダム」は僕も好きで読んでますが、戦国時代を題材にしたファンタジーなのであまり真に受けないようにしましょう)

しかし、戦国時代と違うのは
「”勝ち残り”という観点で見なくてよい」ということです。

たくさんブランドがあるということは、それだけ様々なスタイルを楽しめるということ。
確かにブランド数が凄まじいので見つけるのには一苦労ですが、そのために”日本一、フィットネスアパレルに詳しい男”がいます!


いつでもお手伝いしますのでお気軽にお声がけくださいね!

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!


戦国時代を生き残れるか!?IVTTのウェブサイトはこちら↓

直接おーいけにオススメを聞いてみよう!パーソナルトレーニングはこちら↓

IVTT公式LINEではShop Openと同時にこのnoteのような「IVTT代表大池のここでしか書けないコラム」を毎月配信中!月に一回しか送らないので是非に!

IVTT公式LINEの登録はこちら

IVTT Instagramをフォローする

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?