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「そうだな」を集める

読書が趣味で、暇な時間があれば本を読んでいます。

読む本は特にジャンルの縛りも無く、小説、新書、ビジネス書とわりとなんでも読みます。

本を読むときは傍らに色鉛筆を置いて、気になるところに線を引いたり、思ったことを書きこむこともあります。

線を引く基準が明確にあるわけではないのですが、自分の中で大事だなと感じたこととか、新しい視点だなと思うことに線を引くことが多いと思います。

その中で最近気づいたことは、自分の中で言葉にできていなかったことを言語化してくれる文章に出会ったとき自分は線を引いているのではないか、ということです。

自分の中には、想いや感情が整理されないまま転がっています。
誰かにそれを話したくても、うまく言葉にできず歯がゆい思いをしたこともあります。

そういう自分の中にあるぼんやりとした想いを、誰かが言葉にしてくれた時、「そうそう!そういうことを僕も言いたかったんだよ!」と思わず線を引いてしまうんじゃないかと。

これは本を読む醍醐味の一つなのかもしれません。

自分ひとりの思考ではたどり着けない、想いの言語化をいうものを著者の文書によって成しえていく。

そういう意味で、本を読む意味とは自分が「そうだな」とか「それだ」と共感できることを集める作業なのかもしれません。

それらを集めることで自分の感情や大切にしている想いなどがはっきりとした輪郭を持ち、自分への理解が深まっていくのではないでしょうか。

自分の想いをうまく言葉にできない、自分のことを誰も理解してくれない。
そう感じている人は、ぜひ本を手に取って自分が共感する言葉を探してもらえればと思います。

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