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暮らしの記事

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主に障害者の日常を綴った記事をまとめたカテゴリです。
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記事一覧

「再生モノ」作品に触れた時のこと

半年ほど前、縁あって映画を2作続けて見せてもらったことがあります。題名はそれぞれ「オレン…

「支援学級被害者の会」に毅然と反論した軽度知的障害者の方

私がX(旧Twitter)でよくやるのがツイート検索です。あくまで自分が気になっていることが過去…

発達障害者のためのイヤーワーム対処マニュアル

数年前からよく聞かれる言葉「イヤーワーム」。直訳すると「耳の虫」、まるで耳の中に虫がもぐ…

中国雑貨大手・名創優品「知的障害の泣き虫ネズミ」の投稿を謝罪

X(旧Twitter)で不定期連載中の人気漫画「ちいかわ」は様々な企業とコラボしており、遂には海…

ネット右翼だけの専売特許ではない!意外と身近に潜む「歴史修正主義」

ミクロ規模の歴史修正主義「歴史修正主義」とは、ある歴史上の出来事について特定の界隈にと…

工賃未払いで夜逃げした埼玉のB型事業所とは一体何なのか

雇用契約を結ばない就労継続支援B型事業所は、事業の報酬から少ない工賃を捻出して利用者に与…

ヤマジュン漫画「絆」の認知症描写を考察する

数あるヤマジュン漫画の一つで、1988年に発表された作品「絆」について気になる描写があったので、今回はそれについてのお話をしましょう。題材こそ山川純一先生のゲイポルノ漫画ではありますが、誰でも嫌悪感なく読めるように作品の説明は最小限に留めておきます。 作品のあらすじは「佐野という高齢男性が娘の夫と浮気をしていたが、実態は佐野が世間に迷惑をかけないよう娘夫婦が抑えていた」というもので、その理由は「認知症の影響で自分がゲイだと思い込んでいるから」と劇中で語られています。ちなみに

障害者女性の透明化された「生きづらさ」

「障害者について論じられるときは、たいてい障害者男性に、女性について論じられるときは、た…

障害とゲーム

先日、オンラインゲームを遊んでいるときにこんなことがありました。 共に戦うメンバーを募集…

ベビーカーを押して気づいた、街の罠

先日、高齢の母をともに愛犬を動物病院に連れていくときに、犬用のベビーカーのようなものを押…

「HDMI」に代わるものを考えてあげよう

ADHDの隠語として「HDMI」が使われており、本気で間違える人さえ現れたという話を以前しました…

芥川賞受賞作「ハンチバック」を読んだ話

今回は、芥川賞にも選ばれた作品「ハンチバック」を読んだ書評のようなものです。本自体は数日…

産後うつとはまた違う、産褥期精神病とは何なのか

産後すぐの精神疾患といえば「産後うつ」です。その名の通り産後3か月以内に発症するうつ病で…

「ポリコレ疲れ」はポリコレそのものへの疲れではない、都合よく扱う人間への疲れだ

「ポリコレ疲れ」とは文字通り、ポリコレに疲れてしまうことです。これには2つの意味があります。ひとつは、ポリコレを都合よく扱う界隈や言説に対していい加減嫌気が差した側の意見。もうひとつは、情けない惰弱が弱音を吐いているだけだと嘲る側の意見です。後者は自身がポリコレを遵守している存在だと決して疑わないのも特徴ですね。 これが最初に言われだしたのは2016年、アメリカでトランプ政権が樹立されたことがきっかけとされています。差別表現を避けて政治的に正しい表現を奨励する風潮に閉塞感を