「一番最初」や「まだ未定」はNG! 知らずに使いがちな「二重表現」30選
こんにちは!
つい先日、チームメンバーからこんなチャットが届きました。
一読して「ん……?」と思いました。意味はわかるけれど、日本語としておかしい。
みなさんはどこが間違っているかわかりますか?
そう。「一番最初」も「事前予約」も二重表現なんです。
「一番」と「最」は意味が重複しています(「2番目に最初」や「10番目に最初」といいませんよね)。事前予約も同じ。「事後予約」という日本語がないように、予約は事前にするものです。
会話ならスルーしがちですが、そのまま文章でも使っている人は意外と多くいます。
そこで今回は、「社会人として知っておくべき二重表現」を紹介します。
間違いがちな「二重表現」30選!
では早速、間違いがちな二重表現を紹介しましょう。太字の部分が二重表現です。
みなさんも意外と使っているものがあるのではないでしょうか?
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「一番最初」や「一番最後」と同様、「一番ベスト」は意味が重複しています。
「各」と「ごと」は同じ意味です。どちらか片方でOKです。
「後悔」はあとから(事後に)するものですよね。
「◯◯感を感じる」は重複表現です。「親近感」や「特別感」なども同じ。
準備はあらかじめするものです。「あらかじめ」を使うときは、後ろに付く言葉を意識しましょう。
二重表現の代表例。知っている人も多いかもしれませんね。
「一任」には「全て」の意味が含まれています。
「被害が出る」「被害が及ぶ」「被害が広がる」などが正しいです。
内定は「正式の発表・手続きの前に、内々には決まっていること」を意味するので、「内定が決まる」だと「決定が決まる」のようになってしまいます。
メーカーは「製造者、製造業者」の意味なので、製造メーカーは重複表現です。
次の「だいたい・くらい」と同様、無意識に使いがちです。断定を避けるためだと思うのですが、同じ意味なので、どちらかに絞りましょう。
「およそ」や「ほぼ」も同じですね。
「普及」は「広く一般に行き渡ること」です。
「後遺症」の「後遺」は「後に残る」という意味ので、「後遺症がある」や「後遺症が出る」が正しいです。
こちらも代表的な二重表現ですね。
「明言」も同じです。
口頭で言われると流してしまいがちですが、文字で見ると違和感がありますよね。
連日は「日が連なる」なので、「連日続く」は重複表現です。
「アメリカに渡米」なんかもそうですね。
こちらは文字で見てもスルーしてしまいがちなので注意!
「第」と「目」は同じ意味なので重複表現です。
「捺印(なついん)」は「印を押すこと」です。
よくスポーツの実況などで耳にする「炎天下」ですが、「下」と「もと」は意味が重複しています。
「必ず要る」から「必要」です。強調したいなら「必須」「絶対必要」「マスト」などを使いましょう。
相手の健康状態を気遣うときに使う言葉です。「自愛」は「体の健康状態に気をつける」という意味なので、「お体ご自愛ください」だと「体」が重複します。
これは見た目的に違和感がありますかね。
こちらも視覚的・リズム的に不自然ですよね。ここでいう「返し」のように同じ言葉が続くときはアラートを立てましょう。
「郵送にて送ります」と書きたいなら、「郵便にてお送りします」「ご郵送申し上げます」などにしましょう。
こちらも口頭だと、つい使ってしまいがちですよね。
「年内」は「1年の終わりまでに」という意味なので、「中」は不要です。
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いかがでしたか。
意外と知らなかった表現があったのではないでしょうか。今回は代表的なものを紹介しましたので、メールやチャットなど、ぜひ意識していただければと!
では、また次回の記事でお会いしましょう。
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