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メールやチャットで「一瞬で伝わる文章」を書く3つのコツ

こんにちは!

前回の記事では、「要約の技術」の第1回として「削るべき余計な言葉」を解説しました。

https://note.com/shoji_anysoul/n/na5e63ebec32a

今回は「要約の技術」の第2回。「整理する」に焦点を当てます。

余計な言葉を削ったあとに(削りながら)整理すると、短くても伝わる文章になります。

「文章が長くなりがちな人」は、ぜひ参考にしてください。

1. 「主語と述語の位置」を近づける

【Before】
私たちのチームでは、プロジェクトの効率を向上させるために、さまざまな新しい方法を試みており、その一つとして、進捗報告会議を短縮することを計画しています。

【After】
私たちのチームは、プロジェクト効率を向上させるために、さまざまな方法を試みています。その一つとして、進捗報告会議の短縮を計画しています。

主語と述語のあいだに多くの情報が挟まれていると、読み手は文章のポイントをつかみにくくなります。

【Before】を見てください。「主語(私たちの会社)」と「述語(検討しています)」のあいだに細かい説明が入っていて、一文が長くなっていますよね。一読しただけではわかりづらい長さです。

「主語」と「述語」のあいだは、できるだけ短くしましょう。

主語と述語が離れる場合は、一文で無理にまとめようとせず、二文に分ける。
とくに読点(、)が3つ以上ある場合、複数文に分割するのがおすすめです。

ちなみに【After】の後半では、「短縮すること」を「短縮」に修正しているのですが、気づきましたか?

これは前回記事でも紹介した、不要な言葉の1つである「こと」の削除です。

繰り返しになりますが、「こと」と「という」の2つを減らすだけでも、文章の冗長さを軽減できます。

2. 「主述のねじれ」を解消する

Before】
今期の目標は、売上増加を目指し、新製品の開発を進めます。

【After】
今期の目標は、売上増加を目指し、新製品を開発することです。

主語と述語がかみ合っていないと、読み手に負担をかける「わかりづらい文章」になります。

【Before】を見てください。主語が「今期の目標は」に対して、述語が「進めます」になっています。こういったズレがあると、読み手としては肩透かしをくらった気持ちになります。

頭の中で伝えたいことが先行しすぎると、主語と述語がかみ合っていない長文になりがちです。

読み返す際には、主語と述語がずれていないかを確認しましょう。

ずれていた場合、無理に一文内で解決しようとせず、複数の文に分ける。これが手っ取り早い方法です。

短い文章が続くと野暮ったく感じるかもしれませんが、主述がねじれている文章よりはいいでしょう。

3. 大切なことは「前」にもってくる

【Before】
クライアントとの良好な関係を維持するために、来週の水曜12時から現在の進捗状況と今後の計画について議論しましょう。

【After】
21日(水)12時から、現在の進捗状況と今後の計画について議論しましょう。目的はクライアントとの関係維持です。

文章を書くときは、優先順位が高い要素を「前」にもってきましょう。

この例文の場合、最重要なのは「来週の水曜12時」です。
会議の目的や議論の内容は、伝わっていなくても問題ありません(本当はよくないのですが)。それよりも、日程を勘違いされたり、そもそも会議があること自体を見逃されたりするほうが深刻です。

【After】を見てください。日程を一番前にもってきていますよね。こうすることで、読み手としても、パッと見た瞬間に「この日に会議があるんだ」という意識をもてます。

加えて、「来週の水曜」を「21日(水)」に修正しています。来週の水曜を「20日」や「22日」と勘違いさせないためです。

数字は具体性を付与する効果があるので、数字にできるところは数字に置き換えましょう。

「書いたことは、すべて読んでもらえるものだ」と考えている人は多くいますが、そうした先入観は捨てたほうがいいと思います。

たとえ仕事のやりとりであっても、人はきっちり文章を読んでいないものです。

「読んでないほうが悪い」ではなく、「わかりやすく伝えられなかった自分が悪い」。

そう考えたほうが、自身の「書く力」を高めるきっかけになりますし、結果として「文章がわかりやすい人(=伝えたいことを伝えられる人)」にもなれるはずです。

いかがでしたか。

今回紹介した3つのコツは、メールやチャットはもちろん、報告書や企画書の作成などでも役立ちます。ぜひ活用してみてください!

では、また次回の記事でお会いしましょう。

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