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家業イノベーション・ラボさん主宰のイベントに登壇しました


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12月9日、家業イノベーション・ラボさんのイベントに参加させていただきました。Forbesの10月号に載っていて活動については知っていたのですが、ご縁を頂いて3分ピッチに登壇する機会をいただけて、心からありがたく感じています。

数々のホテル・旅館を仕掛ける話題の星野リゾート代表の星野さんのファミリービジネスについてのお話を聞き、さらには熱量の高い全国各地から来た家業の後継者・そして後継者の方々を手伝いたいと考えている多くの人たちとの交流の中で、今後の仏教思想を活かした貢献の仕方を考えるいい機会になりました。

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企画・運営に関わっていた方々、130人近くの参加者の方々、場をご一緒できたことをとても嬉しく思います。ありがとうございました。

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仏教・お寺の領域からできそうなこと

以下はメモです。

・家業継承の話の中でとにかく頻発するのが、家族関係です。ボンクラ息子問題や頑固オヤジ問題など、[人をこういう人間だと固定的に見てしまうこと]から発生する諸問題が、継承問題をややこしくしていると思います。

・物事の見方を転換するテクノロジーである仏教思想を活用すると、この問題にアプローチできると思います。脳内で繰り広げられるジャッジメントを保留することをスキルとして体得することによって、人間関係の質が変わり、それによってよりよい権限委譲 / 業績向上 / 新規事業が起こり得る。このあたりに仏教的視点が入っていけるところがめちゃくちゃありそうです。

・ただしこの物事の見方を手放し続けるのは、簡単に起こるものではなくて、できれば仏道の実践をするように、継続的なメンタルのプラクティス(とそれに伴う身体的プラクティス)を行なっていく必要があります。

・仏教が役に立つのは、人間関係や自分の心を扱うという、テクニカルというよりもエモーショナルな問題です。

・後継者の人たちにはとにかく心理的な安全を感じることができるような、自分の後継者アイデンティティを脱ぎ捨てて、名もないその人となることができる時間が必要なのかもしれないと思いました。その場所の一つとして、お寺っていいと思います。どこか後継者の取り組みを応援したいお寺さんとかいないかな。後継者の駆け込み寺。

登壇後のブースで考えたこと

自分の取り組みに対してアイデアを出してもらう場ではなく、集まった人たちの当事者話を出してもらう場として<1日限定の駆け込み寺>を作ってみました。17人も集まってくれました。

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・後継者の人たちに、カルト性の話が通じていました。会社も宗教的な現象じゃない?というとハッとする顔も。強制すること、コントロールすることに向かっていく会社は、どんどん関係性が苦しいものになっていく。それぞれの自ずからの感覚が出てくるようになるには、コントロール欲求の扱いの手放しがキーになる。(このあたりは、後継者というよりも、先代のコントロール欲求を手放してもらうための施策を考えないと💡このあたりのアイデアは三浦にはまだ多くないです。)

・企画側の方と打ち上げで話していた中で、[起業家][後継者]のサポートにおいて、いわゆるエゴ(自我)の扱いはとても重要な観点なのだとか。ここに関してもお坊さんたちや仏教的視点を持っている人たちはかなり貢献できそうな予感。

・後継者に多いのは、我慢すること。まわりの環境の中で自分の内発的なものをついつい封じ込めてしまい、周りの環境でいい人として振舞ってしまうケースが多いみたい。心から湧いてくることを許し、解放していく手伝いは長期的に見ると必須ですね。

・自分も含めお寺の後継者の人たちが解放されていくと、その周りからトランジションが共鳴していく。まずは自分から。自分たちから。お寺の人たちとは、思想を活用して人の本質的変化を導くトランジションのカタリスト(触媒)としての役割の可能性について実験・開発(開発)が起こっていく流れを作りたいな。

・人を変えようとしていくのではなく、プラユキ・ナラテボーさんのいう自他の抜苦与楽が大事。現象として抜苦与楽が起こっていくように、慶応の井庭さんの無我の創造的プロセスの作り方を参考に動いていく。自我の扱い方に常に自覚的に。

・ハーバード大学とかではファミリービジネス研究がアカデミックの領域からでてきているとか。親子が参加必須でサクセッションプランを作っていくらしい。これは作ろう。

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違う角度からも、いろいろ考えたことが盛りだくさん。
興味ある人は会った時にでも聞いてみてね。



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