長野庄貴

趣味トライアスロン、ピアノ。毎週月曜日に朝活を主催。月に一度勉強会(投資、歴史など)を…

長野庄貴

趣味トライアスロン、ピアノ。毎週月曜日に朝活を主催。月に一度勉強会(投資、歴史など)を開催。

最近の記事

サンキューカードの課題と期待すること

前回は救命現場でもらったサンキューカードの配布枚数や配布率について、今回はそこから見える課題とこれから期待することについてです。 サンキューカードは現場の隊員の負担?応急手当をしたバイスタンダーに配られているサンキューカードですが、救急の現場でバイスタンダーに状況を聞いた後に配られています。近年、下表にあるように救急車の出場回数は増加していること(前年比16.7%の増加)と、現場への到着時間が増加していること(令和4年の全国平均が10分超)が社会課題になっています。そんな環

    • サンキューカードの配布枚数と配布比率

      以前に書いた救命現場でもらったサンキューカードについてのお話です。もらった経緯は以下のリンクから。サンキューカードとか感謝カードと呼ばれています。今回は、サンキューカードと統一します。 サンキューカードは全国で配られているわけじゃない応急手当をしたバイスタンダーに配られているサンキューカード、全国的に配られているのかと思ったのですが、実はまだ全国的に配られているわけではなく、自治体毎の消防・救急によるようです。どんなものかは、あまり差がなく、応急手当てに対する感謝の表明と裏

      • 心肺停止の年間発生件数とバイスタンダーの対象数

        少し間が空いてしまいましたが、またバイスタンダーや救命救助について、書こうと思います。 年間の心肺停止の発生件数一般市民が目撃する心肺停止の件数は約2万8,000件(前年は約2万6,500件)。出所:総務省「令和5年版 救急・救助の現況」。1年間なので365日で割ると、1日約80件程度あります。また、前年から8.8%も増加していますね。 AEDの実施率上記の表から読み取れるのは、一般人がAEDを実施した件数は年間1,229件で全体の約4%です。25人に1人しかAEDが実施

        • AEDの場所が課題

          前回から読む方は、こちら。 前回は救急現場に居合わせたバイスタンダーの役割について書きました。今回は、AEDの置いてある場所についての話です。 (注:本記事は、一般人が、救命の現場に居合わせて感じたことを共有することが主目的です。また、人の生死にかかわる非常にセンシティブな内容が含まれます。) AEDはどこにある?街中で見かけることがあるAEDですが、はっきりとどこにあるかと言われると難しいですよね。 そして、良く調べてみると正式に置いてある場所の一覧がないんですよ。とは

        サンキューカードの課題と期待すること

          救急現場に居合わせた人バイスタンダーの役割

          前回から読む方は、こちら。 前回は心肺停止の発生件数をみて感じることについて書きました。今回は、話が変わって救助者バイスタンダーの話です。 (注:本記事は、一般人が、救命の現場に居合わせて感じたことを共有することが主目的です。また、人の生死にかかわる非常にセンシティブな内容が含まれます。) バイスタンダーとは英語では「傍観者、居合わせた人、見物人」を指しますが、ここでは、救急救命関連の用語として使用する場合の「救急現場に居合わせた人(発見者、同伴者等)」のこととします。

          救急現場に居合わせた人バイスタンダーの役割

          心肺停止の発生件数を見て感じること

          前回から読む方は、こちら。 前回は救助に当たった救助者の心理的ストレスの対処について書きました。今回は、話が変わって心肺停止の発生件数の話です。 (注:本記事は、一般人が、救命の現場に居合わせて感じたことを共有することが主目的です。また、人の生死にかかわる非常にセンシティブな内容が含まれます。) 年間の心肺停止の発生件数日常生活の中で心肺停止のケースに遭遇するなんて、滅多にないよねと思うものの、どのくらいの件数が発生しているかを調べてみたところ、一般市民が目撃する心肺停止

          心肺停止の発生件数を見て感じること

          救助者の心理的ストレスにいかに対処したか

          前回から読む方は、こちら。 前回は救助に当たった救助者の心理的ストレスについて書きました。今回はそれにいかに対処したかという話です。 (注:本記事は、一般人が、救命の現場に居合わせて感じたことを共有することが主目的です。また、人の生死にかかわる非常にセンシティブな内容が含まれます。) 消防署への電話と体験を共有することの重要性事件の起きた翌日は日曜日でしたが、救急隊員の方にもらった感謝カード(感謝カードをもらった経緯については以下のリンク)の裏面にあった消防署に電話してみ

          救助者の心理的ストレスにいかに対処したか

          救助者の心理的ストレス

          前回から読む方は、こちら。 (注:本記事は、一般人が、救命の現場に居合わせて感じたことを共有することが主目的です。また、人の生死にかかわる非常にセンシティブな内容が含まれます。) これでよかったのかという不安事件の起きた日は、覚醒してしまってというか、まったく寝付けませんでした。不安や自責の念で、一睡もできずに翌朝を迎えます。 前回の救命講習と実際で異なる点でも書きましたが、心肺蘇生(心臓マッサージ)が正しくできていなかったんではないかという不安です。講習の際には消防署の

          救助者の心理的ストレス

          AEDの救命講習と現実で起こったときに感じた差

          前回から読む方は、こちら。 前回までは実際の体験を書きましたが、今回は救命講習で習う点と実際に体験したその差についてです。予め言っておくと、講習が無意味であるとか批判の意図はありません。実際に体験すると講習とは違うことが起きるということを伝えたいという趣旨です。 (注:本記事は、一般人が、救命の現場に居合わせて感じたことを共有することが主目的です。また、人の生死にかかわる非常にセンシティブな内容が含まれます。) 意識のない人形とさっきまで動いている人間救命講習で習う際に

          AEDの救命講習と現実で起こったときに感じた差

          人生で初めてAEDを使って心肺蘇生をした話 その3救急車到着

          前回から読む方は、こちら。 (注:本記事は、一般人が、救命の現場に居合わせて感じたことを共有することが主目的です。また、人の生死にかかわる非常にセンシティブな内容が含まれます。) 心臓マッサージを続けてください!救急車のサイレンが聞こえてきたときにはちょっとほっとしました。でも意外とサイレンが聞こえてからも目の前には現れません。後で聞いた話では、公園の中に救急車が入るのはそれなりに手間がかかるそうです。 救急隊の方が救急車から降りてきて、まず言われたのは「心臓マッサージ止

          人生で初めてAEDを使って心肺蘇生をした話 その3救急車到着

          人生で初めてAEDを使って心肺蘇生をした話 その2AED

          前回(その1)から読む方は、こちら。 (注:本記事は、一般人が、救命の現場に居合わせて感じたことを共有することが主目的です。また、人の生死にかかわる非常にセンシティブな内容が含まれます。) AEDはどこにある?公園の巡回のおじさんに頼んだAEDですが、持って来てくれる気配がありません。AEDの設置場所がわからないんでしょうか。。友人の一人が近くの体育館にあるはずと走っていきます。その間に私は、Oさんをあおむけにして、Tシャツを脱がせてAEDのパッドを貼れるようにします。

          人生で初めてAEDを使って心肺蘇生をした話 その2AED

          人生で初めてAEDを使って心肺蘇生をした話 #1事案発生

          前回の「はじめましてと自己紹介」は、こちら。 夏の炎天下私の趣味がトライアスロンですので、真夏でも外で練習します。トライアスロンは夏の競技ですので、暑い中でも練習するわけです。一方、近年は毎年夏になると、ニュースでは「屋外での運動は控えて、熱中症には注意しましょう」と連呼されてますね。 2022年の真夏に事件は起こった2022年8月の週末土曜日の昼間11時ごろ、近くの公園でランニングの練習に仲間5‐6人で集まりました。トライアスロンをする人やランニングをする人たちです。ラ

          人生で初めてAEDを使って心肺蘇生をした話 #1事案発生

          はじめましてと自己紹介

          みなさん、はじめまして。長野庄貴(ながのしょうき)といいます。 Noteは知ってはいたのですが、書き始めるきっかけがなかったものの、2022年夏に人生を変えるようなイベントがあったので、その気持などをまとめようと書き始めてみます。 自己紹介簡単に自己紹介をすると、1981年生まれで、東京都目黒区に住んでいて、趣味はトライアスロン、マラソン、ピアノ、読書などです。週に一度、朝活と称して勉強会みたいなものをやったりもしています。(朝活や勉強会の話も、おいおいできればと思ってます

          はじめましてと自己紹介