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「アサイーボウルが食べたい」とは

この前友人と三人で話していたら、アサイーボウルの話になったんです。
私は存在を知ってはいたものの、アサイー自体を食べたことがなかったし、どんな食べ物なのかわからなかったので、友人に「どんな味がするのか」と尋ねたところ、二人とも口を揃えて言いました。

「味はよくわからない。多分しないと思う」

その上で、「アサイーの話をしてたら無性に食べたくなってきた!!」「◯◯というアサイーボウルのお店が美味しいらしい!!」と二人で盛り上がり始めたのです。

私は不思議で仕方がありませんでした。
「どんな味かわからない」「味がしない」という食べ物に対して【食べたい】という感情は生まれるものなのか。
彼女たちは一体何に対して、「食べたい」と言っているのだろうか。

思い切って尋ねてみました。すると一人が言いました。

「グラノーラとか、フルーツと一緒に食べるんだよ!私フルーツ大好きだから」

ちょっと待てそれはもうフルーツじゃん。
フルーツが食べたいんじゃん。

私は混乱しました。
アサイーが食べたいのか、フルーツが食べたいのか、どちらなのか。
二人との会話は続きます。

「めちゃくちゃ身体にいいんだよ!モデルさんたちも食べてるし」

確かに、調べてみるとアサイーに含まれる鉄分の量は尋常じゃなかったし、スーパーフードと呼ばれる所以はあるのだなと感じました。モデルさんたちが食べ始めて、ブームになったのも納得です。
でも、ということは結局のところ【美味しいから】ではなく、【身体にいいから】【モデルさんたちも食べてるから】みたいな理由で食べたいということなのだろうか。
すると、二人が決定的なコメントを残しました。

「見て、なんかこの写真のやつ不味そうじゃない?アサイー感全面に出過ぎてるよね」
「ほんとだ、これは美味しくなさそう」

なんと、アサイーボウルにおけるアサイーを疎ましく思っているではないか!!!

私の中で答えが出ました。
彼女たちはアサイーそれ自体を食べたいと言っているのではなく、

【身体にいいし、モデルさんたちも食べているし、ブームだから食べたい】
【フルーツと一緒に食べると結構美味しい】

スッキリしました。
何も知らなかった私の数々の質問に答えてくれた彼女たちに感謝です。
最後に、二人から言われました。

「一回食べてみよう!食べてみないとわからない!」

ごもっともです。百聞は一見にしかず、ならぬ【百聞は一食にしかず】ですよね。

というわけで、今度二人が一緒にアサイーボウルを食べに行ってくれることになりました。
実は結構楽しみです。また報告させてください。

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