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【備忘録】広報(事業広報&採用広報)を勉強するために読んだ本たち

会社がリモートワークになってから終業後の読書がめちゃめちゃ捗るようになったので、以前に読んだ本を含めて備忘録を作りました。

読んだ本の所感を書いておき、アウトプットすることで思考を整理する&また迷ったときに振り返るためのnoteです。

まだ全部は書ききれていないので、ぼちぼち足していきたいです。

広報の基礎 編

1, 【小さな会社】逆襲の広報PR術

広報になって初めて読んだ本。「そもそも広報とはなにか」「広報を行う目的はなにか」「広告と広報の違いはなにか」など、広報を行う上での基礎的な内容が大体網羅されていて、困ったときに立ち返れる一冊です。

帯に「無駄なプレスリリースの一斉配信、まだ続ける?」と書いてあるのでびっくりするのですが(笑)、伝えたいことは「一度プレスリリースとして世の中に出てしまった情報は、価値がものすごく下がるのでメディアでは取り上げづらいよ」ということと、「大企業と中小/ベンチャー企業の広報のやり方は全然違うよ」ということだと私は解釈しました。

「広報やって」と言われたときは、「広報=会社のことをブログとかSNSで発信したり、プレスリリースを送って取材が来たら対応したりする仕事?」となんとなく思っていたので、最初に読んでおいて本当に良かったです。

メディアリレーションについてもかなりしっかり乗っていて、特に媒体別のファーストコンタクト方法がとても参考になります。実際にこの方法でビジネス誌や専門紙の記者さんとのリレーションが構築できました。


2, 実践! プレスリリース道場 完全版

一斉配信をするかどうかはさておき、広報をやる上で避けて通れないのがプレスリリース。「広報会議」本誌の連載をまとめたこの本は、プレスリリースの基本的な書き方はもちろん、新商品・イベント・人事制度・調査など、色々なパターンのプレスリリースの事例が載っています。

広報し始めた頃は「とりあえず他社さんのリリースを参考にしてプレスリリース書いてみよう…でもそもそもどういうリリースが"良いリリース"か分からない…」状態だったので、話題になったリリースをまとめてくれているだけでありがたいです。

しかも、ただ紹介しているだけではなくそのリリースのどこが良いのか?裏側にはどういう戦略があったのか?まで解説されているので、単純に読み物としても面白かったです。


3, 最強のPRイノベーターが教える 新しい広報の教科書

元ぐるなびの広報で、広報担当者のコミュニティ「PRアカデミー」を運営する栗田さんの本。

内容はメディアリレーション寄りで超実践的。電話での売り込み方、企画提案のメールの書き方など、即試せるノウハウが詰まっています。ただ、"成功する広報女子の3K"なんていうことが書いてあって結構衝撃を受けました(笑)


4, 現場の広報担当2500人からナマで聞いた 広報のお悩み相談室

同じく栗田さんが書かれた本。広報が絶対に悩むことへの回答が一通り詰まっていて、業務中に辞書みたいな感じで使ったりもします。

「メディア向けにはどんな資料を作ったらいいか」「掲載記事をシェアしたいがSNSに載せても良いのか」「広報関連の飲み会は行かないとダメなのか」などなど、おそらくベテラン広報さんからしたら「当たり前!」な内容まで書いてくれているので広報の超超超初心者の時に知っておきたかった一冊。

特に、広報の評価基準を担当者目線で書いてある部分が参考になりました。特にメディア掲載のカウント方法は実際に取り入れています。今まで、どんなメディアであろうと「1」とカウントしていたものが、量(露出回数や紙面の割合、分数など)×質(ネガポジやメッセージとの合致性、ターゲットなど)で評価できるようになっているのはすごく納得感があります。


5,  月刊「広報会議」

広報のトレンドが詰まった本。他社広報さんのリアルな声が載っていて、読むたびに「うち、これやってない…やばい…」と危機感を覚えます(笑)

「MEDIA TOPICS」というコーナーがあって、編集長さんへのインタビュー等メディアさんが広報向けに発信している内容があるのが嬉しいです。特に広報始めたてだと「メディアさんに広報のことを教えてもらう」機会ってないので、メディア目線のインプットに役立ちました。

WEB上で全部のバックナンバーが見られるので、困ったときはWEB版でワード検索すると大体ヒントが得られます。


経営×広報

1, サイバーエージェント 広報の仕事術 成長をかけ算にする

サイバーエージェントの広報立ち上げに携わり、現在も広報責任者を務める上村嗣美さんの本。担当者レベルだけではなく、「経営目線の広報」について学びたくて読みました。

個人的に一番勉強になったのは「広報は社長にモノ言う仕事」という章。会社にとっての最も重要な広報パーソンは経営トップである社長である。とはいえ、社長や経営陣には広報以外の仕事が当然あるので、広報担当者が会社や経営者の代弁者にならなければならないんですね。

取材を依頼されたときに、メディアと社長の橋渡しをしているようではまだまだ不十分、というのが心に刺さりました。広報としてもっと会社のことを魅力的に語れるようにならなければいけないし、かつその内容が経営者の話と相反してはいけない。

広報側が積極的に情報を取りにいかないと、経営と結びついた効果的な広報はできないということを学びました。

MiddleFieldは幸いなことにまだ経営陣が近くにいるので、経営陣が何を考えているのか?何をしようとしているのか?そして、それに対して広報が何ができるのか?ということをキャッチアップしやすい状況にあります。今のうちからもっと経営陣との距離を詰めておかないと、サイバーエージェントさんのように会社が100人、1000人規模と成長した時に広報が機能しなくなってしまうなと危機感を覚えました。


2, 戦略思考の広報マネジメント

広報が経営戦略と密接に関わっている、というのは私も何度も聞いたことがある話ですが、じゃあ何をどうすればいいの?ということがこの本に書いてあり、私の中ではすごく腑に落ちた1冊です。

広報が目指すゴールというのは「良い経営環境を作ること」であり、そのためには中長期的な広報戦略が必要。広報戦略を作る時には経営戦略に基づいてステークホルダーを洗い出し、経営課題の優先順位に基づいて計画的にコミュニケーションを取ること。

そして、同時に社会が求めるものをとらえ、経営にフィードバックすること。この2軸が必要だというのが「なんか広報の立ち位置難しい…」と思っていた私としてはとてもしっくりきました。

そして戦略的広報ができているかを、8つの広報力をチャート化した「オクトパスモデル」で測ることができるのも役立ちます。自社の広報に足りない要素が一目で分かり、すぐに対策が打てます。


採用関連

1, 人事と採用のセオリー 成長企業に共通する組織運営の原理と原則

リクルート→ライフネット生命→オープンハウスで採用責任者を経験してきた曽和 利光さんの本。

人事・採用について勉強したのが人生で初めてだったので「そうか…人事ってこういうシビアな仕事なんだな…」「守備範囲広いな…」と思い知らされた一冊。

人がマネジメントできる限界を6人として、組織の成長段階でマネジメント方法を変えていく"グライナーモデル"は、人事はもちろん社内広報の戦略設計にも使えそうだなと感じました。

採用に関しては、そもそも「採用計画」ではなく「要員計画」を立てて、その中の1つの方法として採用を考えるというのは勉強になりました。事業を拡大していく上で、部門ごとにどのような人が何人必要なのか。コストと照らし合わせると、その要員は「配置転換」で確保するのか、「育成」で確保するのか、「採用」で確保するのか、「外部委託」で管理するのか。これを決めた上で、やっと採用で"求める人物像"について考える。

求める人物像は後天的要素ではなく先天的要素で絞り込み、商品開発の"ペルソナ"レベルの具体的な人物像まで落とし込む。さらにそれを、人事担当者と面接担当者が徹底的に共有する。ここまでやって、やっと採用広報のコンテンツにも意味が出てくるんだそうです。


2, 人事こそ最強の経営戦略

「グローバル人事の教科書」ということで、事業のグローバル化に伴う人事戦略の設計方法が書いてある本です。「海外拠点を作る時に、必要人材をどう確保するか?」みたいな話から始まったのでハードル高いかな?と思いましたが、そんなことはなく、人事初心者の私にも勉強になることが色々書かれていました。

グローバル人事を始める上でなにをすればいいかというと、下記の3つなんだそうです。

①人材の需給の把握(経営と人事の一体化)
→事業計画に合わせてタイムリーに人材供給できるよう、経営陣と密に連携して未来の人材ニーズを把握しておく。経営と同じ視点を持つ。

②計画的に育成を行う(事業戦略のブレを人材戦力で埋める)
→数年後のあるべき姿をイメージして採用や育成を行う。現在いる社員の強みや経験、能力を把握しておく必要がある。どんなアクシデントがあっても対応できる育成計画の策定。

③人材を組織として機能させる(組織開発)
→価値観や理念がしっかりと全社員に共有されていて、それぞれが組織内で役割を持ち、オーナーシップを持って行動する組織を作る。

広報としては「人は変化を受け入れるまでに一定のプロセスがある」という考え方が勉強になりました。企業の在り方や組織の運営方針を噛み砕いて伝えることで、「変わった方が自分にとってよさそうだ」と思った時点でやっと人は変わる。経営陣の代弁者となって会社のことを伝え続けるのは、人事担当も広報担当も同じですね。


読んだけどまだここに書いていない本

・新版 戦略PR


・アマゾンで学んだ! 伝え方はストーリーが9割



読もうと思ってストックされている本

読み終わったら感想を書き足していきます(予定)。

・解決は1行。


・この1冊ですべてわかる 新版 広報・PRの基本


・広報・PR概説(PRプランナー1次試験テキスト)


・作るもの・作る人・作り方から学ぶ 採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本


・空飛ぶ広報室


・ザッポスの奇跡(改訂版)~アマゾンが屈した史上最強の新経営戦略~



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