スタートアップのMVPを素ラーメンに例えてみる。

アプリのデザインをしてるので、真面目に本業の話をしようと思います。MVPっていうのは、Minimum Viable Productの略で、実用最小限の製品っていう意味です。よくわからないのでもっと噛み砕くと、めっちゃ機能をそぎ落としサービスが成り立つギリギリ最小限の機能に止めたプロダクト、っていう意味です。(って、私は思ってます。)で、このMVPですが、さまざまなスタートアップのプロダクトをお手伝いしていると、MVPがMVPじゃないことが多く起こります。機能をモリモリにしがちなんですね。機能をモリモリにしちゃうと、うまくいきません、大抵。わかりやすくラーメンに例えてみます。

クライアントワークによくあるのが、初めてラーメン屋を作るのにもかかわらず、初回からお客さんを集めるのに、「全部具のせラーメン」を作りたがる傾向があります。メンマ、チャーシュー、海苔、ワンタン、味玉、もやし大盛りとかですね。豪華なんですね。さらにエクストリームなクライアントは、初回のラーメン屋にもかかわらず、フカヒレラーメンを作りたがったりするんですね。理由は、お客さんを呼びたいからです。どうやって、フカヒレを継続的に仕入れるんですかと。運用できるんですかと。私はいつも思います。

でもね、だめです、これ。そんな戦略で、お客さんに媚び売っちゃ。1日目は単純に珍しいから、ちょっと高級っぽいから、見た目美味しそうだから、って全部具のせラーメン目当てでくるかもしれないですけど、そんな表層で見た目取り繕っても、コアなファンは作れないです。そして、ラーメンのどの部分が魅力でお客さんが来てくれるのか計測しづらいので、いかんです。初回のラーメン屋を作るんなら、まず、スープと麺だけで勝負しろや!!!!!と。スープと麺に命かけろやと!!!素ラーメンでいいんですよ。スープと、麺だけでいいんです。それがMVPです。インスタントラーメンくらいの感じでいいんです。スープも麺も奥深いんですよ。ちぢれ麺にするとか、ストレートにするとか、小麦の産地はどうするかとか。その、ラーメンのベースに時間と命を最初にかけるべきです、初回は。まず、スープと麺だけで時間かかります。素ラーメンをリリースして、コアなファンをがっつり囲ってから、スープと麺を微調整して、もうベースはイケる!!ってなってから、メンマだの味玉を作りゃいいんです。あとです、具は。最初から全部具のせラーメンやってたら、ラーメン屋はなかなか出せないし、具の品質管理も、継続的な仕入れも難しいし、スープも麺も中途半端だし、って、ラーメン本来の魅力がよくわからんまま、いいこと全然ないです。このラーメン、何が言いたいん?ってことになります。ラーメン屋潰れます。マルタイ棒ラーメンくらいのクオリティーでいいんです、最初は。(関東人わかるんかな。。表紙の写真はマルタイ棒ラーメン。)たまに急に、食べたくなるじゃないですか、あれ。

結論何が言いたいかっていうと、スタートアップする際最初にローンチするプロダクトは、スープと麺っていう、素ラーメンの最小限クオリティーで十分です。ユーザーを呼ぼうと背伸びして、機能がいっぱいある全部具のせラーメンを最初から作ろうとすると、開発も時間がかかる、品質管理チェックも難しい、運用も大変、そもそも本当にそのラーメン食べてくれるのかわからないのに初回コストめっちゃかかる、っていうことが起きます。

壮大な全部具のせラーメンを構想してはいいけど、最初に作るのはストイックな、素ラーメンでいいです。と、私は思います。

#デザイン #スタートアップ #エッセイ #開発 #ソフトウエア開発 #ラーメン





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