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40を過ぎてようやく自分の生きづらさに向き合い始めました。人文系のこと、映画、家事など…

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40を過ぎてようやく自分の生きづらさに向き合い始めました。人文系のこと、映画、家事などに関心があります。

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親の介護と自分のケアの記録 その5 2021年4月1日~16日

親に由来すると思われる生きづらさを抱え、3月からカウンセリングに通い始めました。これから介護などの必要が生じて親と向き合わなければならなくなる前に自分の問題を棚卸ししたい。そうカウンセラーに伝えた矢先、母が脳梗塞で入院することに。自分を支えるために、その経過を記録していきます。 4/1(木) 午後の家事代行仕事の前に実家へ。豆腐とひき肉のあんかけ、ひじき煮を持参。 のろのろしていたら実家滞在時間がほとんどなくなったが、母宛てに転院先の病院から書類が届いていたので、来てよ

    • 吉本ばなな『はーばーらいと』・極私的感想

      少し前にこの本の存在を知り、これは読まねば…!と思い、即買い、すぐに読み終えた。 よかった。 わたしのために書かれたんじゃないかと妄想してしまうくらい、よかった。 装丁もすごくすてき。 プロローグ的な二十数ページのあとに、「はーばーらいと 吉本ばなな」と書かれた中表紙が現れるのだが、ここでまず泣きそうになった。 映画みたいで。 あと、裏表紙の裏に貼られた紙がつるつるすべすべの紙で、読んでいるとき、ずっとそのツルスベ感を指で味わっていた。ちなみに、表紙の裏に貼られた紙は、少し

      • 親の介護と自分のケアの記録 その20 2023年7~8月

        7月第3水曜日 実家手伝い ケアマネさんの月次訪問、生協宅配物の整理、キッチン清掃、母の話を聞く ケアマネさん。 さすがに暑いので、最近はマスクを外しているが、初めに会ったときからずっとマスク姿しか見ていないので、マスクを外した顔になかなか慣れない。目の印象から、勝手にマスクに隠れた鼻と口を想像してしまうものなのだな、と思う。 電動車椅子導入に向け、訪問リハビリの際に玄関の段差乗り越えの訓練に力を入れている母。最近はかなり上達しており、涼しくなったころに電動車椅子に切り替

        • 親の介護と自分のケアの記録 その19

          このところ、以前よりもだいぶさらさらと投稿できるようになった気がしていた。 以前は、吐き出したいものが自分の中でぐるぐる渦を巻き、出さないとどうにもこうにもしんどくなってからようやく吐き出す、みたいなことが多かった。 そういう慢性便秘みたいな出し方が少し改善されてきたかも、 これからは淡々と記録していきたい、 と思っていたが、ここ最近、またふん詰まり的状況に逆戻りしている。 ある程度ためてから出す、というのは私の癖のようなものだ。 体内に何かがたまってきたら、その都度ぽとん

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        親の介護と自分のケアの記録 その5 2021年4月1日~16日

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          親の介護と自分のケアの記録 その18

          6月 第2水曜日 曇天 実家滞在 11時~15時 キャベツ酢漬け、タマネギ酢漬け、きのこマリネ、キュウリ梅和え、ゆでた山東菜 持参 入浴デイサービス持参物準備、母の話を聞く、生協宅配物受け取り→整理、キッチンシンク清掃、電動車いす試乗の立ち会い 前回は若干険悪な感じで別れたが、お互いにけろりとしている。 この日は母がよくしゃべった。 海が見える大木に寄りかかって死にたい、というイメージを結構昔から持っているとのこと。 特に具体的な場所のイメージがあるわけではないが、頭

          親の介護と自分のケアの記録 その18

          親の介護と自分のケアの記録 その17

          6月・第1金曜日 雨 実家滞在 14時過ぎ~16時過ぎ 酢キャベツ、酢タマネギ、きのこマリネ、焼きスパム 持参 キッチンシンク周りの掃除、換気扇カバー交換(やっとできた!)、トイレ掃除等。 汚れがすごいことになっている洗面台にも着手したいけれど、 いつもなかなかそこまで手が回らない。 母が生協で冷凍食品をたくさん頼むが父はそれをあまり使わないため、 冷凍庫がぱんぱんになっている問題発生中。 父に「冷凍食品もどんどん使ってよ」と話してみるが、 「あんまりおいしくないから、(

          親の介護と自分のケアの記録 その17

          『いなくなっていない父』金川晋吾

          失踪癖のある父親を被写体にした写真集『father』の作者・金川晋吾による、『father』ができる過程とその後をつづった本。 『father』はパラパラとめくったことがある程度だけれど、「失踪癖のある父親をずっと写真に撮っているひと」ということで、金川晋吾という名前はずっと気になっていた。 他の本を探しているときに偶然本屋で見かけ、衝動買い。 読み始めたら、おもしろくてびっくりした。 パラパラ見ただけなので勘違いかもしれないが、『father』という写真集からは、どんよ

          『いなくなっていない父』金川晋吾

          親の介護と自分のケアの記録 その16

          この2年を振り返る ここ最近、大きな不調を感じることもなく、わりと調子がいい。 絶好調!という感じでもなく、静かな調子のよさというか。 2021年の3月に母が脳梗塞で倒れてから、2年以上がたった。 少し余裕がある今、この2年間をざっと振り返ってみたい。 母が倒れたのが2021年の3月。 母が退院するまでの約4カ月間に、ゴミ屋敷同然だった実家の片付けに通いつつ、介護職員初任者研修の資格を取得した。 7月に母退院。 週2回ほど、母のサポートに実家に通う日々が始まった。

          親の介護と自分のケアの記録 その16

          親の介護と自分のケアの記録 その15

          心身ともにグズグズだった2月、3月を経て、4月は比較的落ち着いている。 子どもの小学校入学に伴い、体操服袋やら給食袋やらをたくさん作った。 初めは億劫に感じていたけれど、いざ始めると、たのしい。 アイロンをかけ、布に線を引き、断ち、ミシンで縫い、アイロンをかけ、またミシンで縫い… 工程を着実に踏めば、ちゃんとできあがっていくことがうれしい。 今日は裁縫の日と、丸一日をそれに充てた日は過集中状態になり、食べることも忘れてひたすら作業していた。 手芸系のことを今後も細々と続けて

          親の介護と自分のケアの記録 その15

          親の介護と自分のケアの記録 その14

          3月上旬。 Kの教祖が急逝してから初めての実家訪問。 母の様子は、一見普通だった。 1時間程度はその話題をこちらから切り出すことはせず、 穏やかな感じで話したり、いつもの手伝いをしたり。 訪問リハビリの人が来る時刻の直前になって、 一応今どんな心境なのか確認しとこうと思い、 「亡くなったみたいだね…?」と言ってみた。 母、「でも、よみがえると信じているから。 今、よみがえるためのお祈りを全世界でやっているの。 これでよみがえったら、今度こそ世間の人が気づくと思うの」 と

          親の介護と自分のケアの記録 その14

          親の介護と自分のケアの記録 その13

          3月初旬。 Kの教祖が死んだ。 日頃ニュースを全然見ない私はそのことを知らず、 夫から聞き、ものすごくびっくりした。 死んだことを知った直後に起こった感情は、 「やった…」という感じのものだった。 これで胸くそ悪い書籍の刊行が止まり、 実家にそういう本がこれ以上たまっていくことはなくなる、だろうか。 既におびただしい数のそういう本があるが。 人の死に、こんなにもうれしさや解放感を覚えたのは、 これが初めてだと思う。 その日は眠れず、教祖の息子(Kを離れ、Kの実態を暴くYo

          親の介護と自分のケアの記録 その13

          親の介護と自分のケアの記録 その12

          2月上旬の某日。 午前中に在宅仕事をし、午後には母を整体に連れていくことになっていた。 母が倒れて以来、母を整体に連れていくのは初めてのこと。 母は、20代後半のころにエレベーターに閉じ込められたことがあり、以来、著しく体調を崩したという。 電車にうまく乗れなくなり、仕事に通うのに、かなり早めに家を出て、ひと駅ごとに電車を降りて、覚悟を決めてまた乗って…を繰り返していたと聞いた。 (母は、沖縄戦の終戦直前に生まれている。母の母は、臨月のときに防空壕にいたという。母が生まれた

          親の介護と自分のケアの記録 その12

          親の介護と自分のケアの記録 その11

          またしばらく更新を怠ってしまった。 書きたい気持ちはすごくあるのに、間隔を空ければ空けるほど、書くことのハードルはどんどん上がっていく。 今は書く時間があるので、少しでも何か書いて投稿しよう。 私は、全部書かなければ、とか、完璧に書かなければ、とか、うまく書かなければ、みたいな強迫観念が強い。 そこを少しずつゆるめていきたい。 少し遡って昨年10~12月のカウンセリングのことをすごく書きたいのだが、書きあぐねている感じがある。 書きにくいところから始めなくていい。

          親の介護と自分のケアの記録 その11

          『言葉を失ったあとで』抜き書き

          信田さよ子・上間陽子『言葉を失ったあとで』 (身体接触について) (暴力をなくすための練習) (『プリズン・サークル』の坂上香監督、女性の範疇から外すことで許容する) (DV加害者プログラム) ずっと読みたかった本をやっと読めた。 生っぽい感じがする対談本で、すごくおもしろかった。 先達の知恵を自分がいま行っている支援に生かそうと、ものすごい吸収力で話を聞く上間陽子と、このひとおもしろいわー!と思いながら惜しみなく技術を渡す信田さよ子。 そのやりとりに感動するよう

          『言葉を失ったあとで』抜き書き

          解きほぐしてみる

          よく晴れた日曜日の今朝のこと。 出がけに、昨日雨に濡れてびちょびちょになった子どもの靴を玄関に置きっぱなしにしていたことを思い出した。 靴に新聞紙を詰め、洗濯物と一緒に外に干しておこうと思い、 リビングにあった新聞紙を開いた。 破ろうとしたそのページには、ファミレスのパフェの広告が載っていて、そばにいた子どもが「それ、見たい!」と叫んだ。 私はかまっていられないと思い、 そのページを破り、丸め、子どもの靴に詰め、ベランダに干した。 気持ちを無視された子どもが

          解きほぐしてみる

          信田さよ子『アダルト・チルドレン』抜き書き

          図書館で借りていた本。 返却期限が迫り、図書館近くのドトールで慌てて読み終え、返却。 一緒に借りていた 鈴木大介『壊れた脳と生きる』 尹雄大『体の知性を取り戻す』 は結局読みきれず。 また読みたい。 入れ替わりで、予約していた 斉藤環『母は娘の人生を支配する』を借りた。 慌ただしい読み方になってしまったが、 「お」と思ったところは読みながらiPhoneで写真を撮り、 ここに抜き書きした。 P77とP184-186の内容は、 よく考えたら矛盾するような気もするが、 どちらも「

          信田さよ子『アダルト・チルドレン』抜き書き