『食卓の情景』池波正太郎さん|「うまいものを食べさせろ」と言う前に
自ら悪者になる事で
池波正太郎さんの大変有名なエッセイ「食卓の情景」を読んで感じた事を書いてみます。
「あとがき」に昭和48年春、と書かれているので約50年前に書き終えたのでしょうか。エッセイの中には幼少期の話から第二次世界大戦中の話まで、様々な時代が書かれています。そのどれもが臨場感たっぷり、鮮明に書かれていて読み手も、その時代にタイムスリップしたような気分になれます。
冒頭「巣と食」の章で、「家庭」をつくる事(本書では「巣づくり」と書かれている)について書かれていま