良き行いは良き縁を招くのか?〜Will the giver be given?〜

令和3年2月22日快晴

“Givers Gain”

2月も終盤に差し掛かり、神戸では4月並みの暖かい日が続きます。今日の最高気温は20度近くまで上がるらしく、朝も随分と起きやすくなりました。私はいくつかの朝活に参加しておりまして週の半分以上は夜明け前に起き出して活動しています。その一つがBNIと言うアメリカ発祥の朝の異業種交流会で、1つの専門分野カテゴリーから1名ずつが参加してお互いのビジネスを応援し合うビジネスに特化した朝会です。
BN愛の理念は“Givers Gain”(あたえるものは与えられる)と定められており他者貢献を価値観の中心に据えた非常に素敵なプロフェッショナルの集まりです。

その日の朝会では、毎週メンバー中の1人にSpotlightを当てて自分のビジネス、提供できる価値を語れる場としてメインプレゼンテーションを行う機会が与えられます。実は今週の水曜日(2月24日)、私にその機会が与えられており10分間熱く私が事業に対しての思いを語らせていただきます。それに先立ってここでその概要をまとめておきたいと思います。
現在、BN愛の朝会は新型コロナの影響でズームを使ってのオンライン開催になっており、全国、世界中どこからでもご参加いただけるようになっています。ビジターとしてのゲスト参加は2回までは無料ですので、“Givers Gain”と言う理念、日本の価値観で言うところの鏡の法則にご興味がある方はお気軽にお申し出いただければと思います。ご招待します。(笑)

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地域工務店を起こした理由

私は20年前に手間請大工から工務店を立ち上げました。創業当初は大手ハウスメーカーやデザイン事務所、不動産会社などの下請け工事を中心に工事だけを行う大工集団でしたが、必死で働いてもさほど利益が上がらないこと、あとは本当はこうするべきだと現場で思っても、単なる下請け職人の立場ではお施主様に提案することが許されず、元請けに進言すると大した内容でもないのに高額な追加見積もりがお客さんに対して提示され、現場で気まずくなったりするのに嫌気がさして、もっと正しい工事を適正な価格で提供したいと思うようになり元請け工務店への転換を図りました。現場のことがわかっていない設計者や営業マンが適当なプランを作って、その通りに工事をすることに罪悪感を感じていたからです。

そんな想いから32歳の時に自社の社員による設計、施工、アフターメンテナンスまでを行う地域工務店として事業を立ち上げて、昨年で20周年を迎えることができました。私のような大工上がりの経営に関してなんの知識もない若輩者が事業所のトップとして引っ張ってきた会社が20年も継続できたのは、ちょっとした奇跡であり、ひとえに温かな目で見守って応援してくれたお客様と協力業者の皆さんのおかげだと心から感謝しています。

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守るべきもの

昨年、20周年を機に、リブランディングの取り組みとして事業内容を大きく刷新し、20年間親しんできた社名も変えて、新しい事業部を立ち上げました。それは、これまで支えて下さったご縁のある方に恩返しをしたいとの想いと、これからの20年を見据えて、信頼関係に結ばれた地域コミュニティーを形成して、その中で生まれる建築需要を私たちが担える様になりたいとの状態(経営環境)を整える思考です。その根底には、人に喜ばれることを行えば、そこに信頼関係が生まれる。事業の継続には信頼が不可欠であり、目先の損得ではなく、地域の人に喜ばれることをすれば自ずと事業所は栄える様になる。との原理原則に基づいた理想論を実証したいとの私の強い想いがあります。

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昔から、「人は鏡やで」とよく言われます。私は20年間の経営者としての期間で良き行いは良きご縁を生む事を何度も経験してきました。それを事業モデルとして確立して7年後に予定している事業承継の置き土産としたいと思っています。現在、世界中でパンデミックが継続しており、世の中の価値観は逆転したと言っても過言でないくらい大きく変わりました。それ以前にも情報革命、AI、ICT、lotに代表されるテクノロジーの進化など時代の激しい変化に私たちは対応しなくてはなりません。しかし、変えるべきものと変えざるべきものが世界にはあり、人の心の善なる部分を大切にする事こそ、今の時代に堅持すべきではないかと思っています。

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道徳なき経済は罪であり、経済なき道徳は寝言である。

昨年行った私たちの事業の刷新は事業に携わる全員の目的であり、私たちの存在意義を表す理念を見直すところからはじめました。1年間かけてスタッフと話し合った結果紡ぎ出されたのは「ひと、まち、くらし、文化を継ぎ、四方良しの世界を実現する」でした。社名もこの理念をそのままに「株式会社四方継」と改めています。この理念を実行する為に建築部門は「受け継がれる価値のある丁寧なモノづくり」をモットーにつむぎ建築舎と屋号を改め、新規事業として地域で頑張っている人やサービスをご縁ある人に広く紹介し、繋ぐ地域コミュニティー事業の「つない堂」を立ち上げました。立ち上げから一年が経って、未だ全く収益的には成り立っておりませんが、多くの人に喜んでもらえる事で未来に理想的な状態を手に入れられる様になると信じて、スタッフと共に精力的な活動を続けています。

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事業の存続には利益が不可欠です。これは絶対ですが、目先の収益だけに囚われて、正しい事業が行えなくなったらそれは罪悪であり犯罪です。おりしも、現在、NHKの大河ドラマで渋沢栄一が取り上げられておりますが、明治維新に匹敵するくらい世界が大きく変容する今こそ、論語と算盤の整合を私たちは考える時ではないかと思うのです。明後日の朝会でのメインプレゼンテーションではそんな理想論を振りかざした、キレイゴトの事業に熱心に取り組んでいる私たちの事業に賭ける想いを熱く語りたいと思っています。ご興味があれば、DMをください。喜んでご招待します。

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◆四方良しの世界を作る株式会社四方継のHP:https://sihoutugi.com

◆一般社団法人職人起業塾のオフィシャルサイト:https://www.shokunin-kigyoujyuku.com

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