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いってらっしゃい

ある方が最後にかけてくれた言葉です。嬉しかったなぁ。


すっかり更新が遅くなってしまいましたが、9月末をもってNPO法人まちの食農教育での研修が修了し、神山から東京に戻ってきました。NPOの代表・メンバー始め携わってくださった全ての方々に感謝しています。


満員電車や残業には慣れてしまいましたが、朝の出勤時には神山の田畑・風景を、夜になるとカエル・虫の声、寝るときには満点の星空を思い出します。ついほんの1か月前まで神山にいたことを不思議に思わせてきますが、確かな知識や感覚が本当に神山で暮らしていたんだなぁと感じさせてくれます。


研修では、団体の運営のために助成金の申請をしたり、法務的なアドバイスをしたりしたほか、町の小学校に行って、まちの子どもたちと一緒に農体験をしました。お米を作ったり、夏野菜を作ったり、昨年採れた大豆を使った味噌づくりをしたり。それぞれに子どもながらの発見があって、その様子や生の声を見聞きして、子どもたちの様々な感性・感覚を刺激する農体験の良さを肌で知ることができました。そのほかにも、世界農業遺産「にし阿波の傾斜地農耕システム」を見に行ったり、神山とつながりのある海士(島根県)に行ったり、たくさんの方々と交流でき、新たな世界を知ることができました。

この研修や、自ら農業を実践してみて思ったのは、農業は日々、天気や虫、草との戦いで、試行錯誤を強いられます。自ずと、自ら気づき、自ら考え、自ら実践する力が養われます。また、そうして実った野菜や果物を、料理して、食べることで、生きることの尊さや、農業・漁業のありがたさを感じることができます。食農教育を通じて、「食べる」一歩前の「育てる」「つくる」ところから「食べる」ところまで実践することで、身体感覚を伴う深い学びにつながり、子どもたち自身の感性・感覚や、生き抜く力を育むことになるのではないか、ということ。

それから、神山で出会った方々との出会いをこれからも大事にしようということ。

職場であるコワーキングスペース「神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス」にいらっしゃる方々と毎週ランチをしたこと、エタノホ、orononoで一緒にお米を作らせていただいたこと、かま屋・かまパンで1日働かせていただいたこと、NPOのメンバーと一緒に稲刈りしたり、一緒にお食事できたこと、そのほかにもたくさんの素敵な方々が私の研修を良いものにしてくださったと思っています。

まちの人たちの営みが風景になる瞬間

最後に、以前と変わったことについて。1つは、食に興味が出ました。頂いた神山のお米や、季節のものを使って、毎日作るようになりました。食器にも興味が出てきました。もう1つは、行きたい場所・会いに行きたい人が増えました。先日は、100banch(渋谷)の収穫祭に行ってきました。蔦屋書店(代官山)のエシカルフードセレクトショップを見に行きました。

文化庁で何かできないか画策中

家庭菜園は続けたいと思っています。

春菊とほうれん草のタネをまきました

「食農教育」という新しい考えを神山から全国に広げるその第一歩に携わることができ、今後につながる有意義な研修だったと思っています。

それだけでなく、自分の人生にとってよい変化があった気がします。

これからも、人とのつながりを大切に、また、自分自身の関心事として「食農教育」を支援していけたらと思っています。

この機会に感謝。ここでの出会いに感謝。
本当にお世話になりました!本当にありがとうございました!

【再掲】代表の樋口さんと事務局長の安東さんと一緒に稲刈り(エタノホ)

いってきます


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