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【春大根は“3パターン”で楽しむ。】

3月になると春穫りの大根が店頭に並びます。
冬の大根と比べると甘みと辛味のコントラストがとても美味しく、この時期だけのお楽しみ大根として人気があります。

ハウスで育つ春大根

冬のうちにタネを撒いて春先に収穫する春大根。
ハウスで育てるので温度調節で寒暖差を演出できます。ハウスを解放して寒に当てて甘みを出し、閉めれば温度を上げて果肉の肥大化を狙う。このバランスを会得し、作り慣れた農家さんの春大根はとても美味しく育ちます。
ただ、これからどんどん暖かくなってくるので、サイズが必要以上に上がってくる前に全てを収穫し切れるように注意します。なので春大根の旬は短いのです。

葉っぱに近いところが甘い


春大根の特徴は大きく2つあります。


1.冬の大根に比べると美味しい“辛味”がある。

ハウス栽培で寒に触るタイミングが少ない分、辛味が出てきますがこれが大根本来の甘みと良い味のバランスを生み出して美味しいんです。梨のような甘みを感じる冬の大根も魅力的ですが、甘みも辛味もある大根はいろんなレシピで化ける可能性を多く秘めているので、実際のところ“使いやすい”と言えますね。

2.水分が多くてみずみずしい

春大根のもう一つの特徴は水分があってみずみずしく、生食にも幅広く対応できる点です。大根サラダやピクルス、そしてなんといっても大根おろし。先端の少し辛味が集まってる部分なんかはお蕎麦や焼き魚の薬味として本当に抜群の仕事をしてくれます。葉っぱに近い部分の方が甘みがあるのでコチラはサラダなどに使うのがベストです。



つまり

春大根は他の時期の大根に比べて部位によって味わいが少しずつ異なってくるのが特徴で、この特徴を活かして3パターンの食べ方を楽しむのがオススメです。

①.葉に近い甘い部分はサラダなど生食で。

②.中央あたりは加熱。

煮物もいいですし、オススメは大根ステーキ。

③.先端は辛みがあるのでおろしにして薬味に。



では、その中でも個人的にとってもお気に入りの
食べ方を一つだけご紹介します。


生ハムと大根を交互に重ねる

-生ハム大根-

春大根、甘みと辛みがある葉っぱに近い部分を食べるならこれが一番です。
本当に簡単なレシピです。
大根は2〜3mmに輪切りします、スライサーでやったものなら2枚重ねた方が食感があって美味しいです。そして、写真のように生ハムと交互に重ねてオリーブオイルと黒胡椒、これだけです。
生ハムの塩分とオリーブオイルの香りが春大根の美味しさをグググっと引き立ててくれます。これ以外でも、大根は肉や魚とも相性が良いのでこの生ハムをお刺身に変えたりするのも最高です。その時は黒胡椒と一緒に岩塩などもかけてあげると素材の味が引き立ちます。

収穫したての立派な春大根


各部位の特徴を把握しておけば1本まるまるしっかり楽しんで召し上がれますので是非、いろんなレシピで春の大根をご堪能くださいね。


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