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アジアでの「食」のエピソード

アジア(タイと中国)に住んでいた時のわたしの「食」のエピソード。
あたりまえだけど「食」って人の繋がりでも大切なんだな~、とつくづく思う。

タイ王国にて

タイ旅行note2

わたしは、1997年にタイ王国バンコクに住むことに。
この年はタイ発のアジア通貨危機が起きたバブルのピーク時。
バブルとはいっても、当時のタイは、地下鉄も電車(BTS)もなく移動は車とバイクのみ、道路は少し郊外に行くと未舗装路が多かったが。。。

タイに住み始めた際に知り合ったタイ人からは、言葉もあまり通じないのに毎晩のように郊外のタイレストランへ、見た事の無い魚や肉を典型的なタイ料理だから「食べて、食べて」と勧めてくる。

また、昼間は、明らかに地方から来た貧しいタイ人(ごめんなさい!)も、マンゴー、マンゴスチン、バナナなど果物を持ってきて、「食べて、食べて」と。

ある時は、マンゴーにもち米を添えて練乳をかけたデザート(カオニャオマンムアン、高カロリー!)やアイスクリームにお米やトウモロコシのトッピング等、これも驚きで思い出深い。

買い物が不自由なわたしの周りに常に食べ物がある、驚き!
ありがたい、タイ人のおもてなし。
ひょっとして最後に「わたしが食べられる?」と思ったほど 笑

タイの最高のおもてなしは、やはり「思う存分食べてもらうこと」、なのでしょう。これで一気にタイ人との距離が近くなりました。

因みに、タイのローカルフードは激安です(当時)。。。

中華人民共和国にて

IMG_0202 上海

2008年に中国上海に住むこととなった。
この年は北京オリンピック、2010年には上海万博と国家が経済を急成長させた時期。

中国でも「飲食」は重要なおもてなしで、ホストはお客様に徹底して満足してもらうべく食事も酒も倒れるぐらいまで振舞うのが礼節、当然支払いもホストがします。

有名な話ですが、食事もお皿やグラスも空になると追加されるので、日本人の綺麗に食べるのが礼儀で空にすると未だ胃に入ると見做され終わらないこととなります。

ただこの文化も変わりつつあるようで、2008年頃には当時の90后の新人類(’90年生以降)の間で「AA制」という新語ができたと話題になったが、この意味は「割り勘」。それまで割り勘がなかったということ?(驚)

また、印象的だったのは当時は中国の国内航空は頻繁に遅延、機内に乗り込み何時間も待たされることがしばしば(辛or怒)...。ただ、皆がいらいらしたタイミングで必ず食事が出てくる。

なぜかしら?

現地の中国人に聞くと、「人は食べると落ち着く、中国は共産国家なので人民の食事には大変気を遣っている」、とのこと。

確かに食べた後は静まりかえり、お腹を満たして乗客はスヤスヤと。

アジアの「食」を見て

「食」は、あたりまえだけど、生きるために必要な自分のためだけでなく、大切な人のためにも人を幸せにする力があります。

そこには、生産者・卸・物流・料理をする人・提供する人等携わる方が多く、それぞれの人の思い、健康な身体=健全な食事、思い出、食文化、等いろいろなものが詰まっています。

加えて、コミュニケーションとともに距離を縮め、美味しい料理は笑顔を運ぶ。

「食」は本当に大切で魅力的なものだとつくづく思います。

#ゆたかさって何だろう


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