僕らAぇ!groupっていいますねん感想文【ワイパーこそ最強の武器】
2月17日、Aぇ!groupの生配信舞台『僕らAぇ!groupって言いますねん 2024』を見た。なんとこの日はグループの結成記念日だったとか。おめでとうございます。
この舞台は2019年に行われたものをリメイクした作品だそうで、横山裕プロデューサーが手かげている。
私は2019年の同作品を見ていない。Aぇの新規オタクとして、2024年版を楽しみに観劇した。
< 内容 >
冒頭、横山P演じる " 宮崎さん " のナレーションからスタート。
この言葉通り、今回の舞台は当時と現在を比較して彼らの成長がわかるような構成になっていて、当時を知るファンの方はより楽しめるだろうな〜〜と勝手に羨ましくなった。
オープニング映像開けすぐ、佐野晶哉が生歌でichiban披露。いきなり得すぎる展開なんだが。(当方キンプリ担またの名をティアラ)
舞台はステージ本番前の楽屋で5人が過ごしているところから始まる。
小島健が『5人で披露するの初めてやし……』等と言っているところから、今の体制に変化した現実のAぇと同じ設定なのだということがわかった。
そしてすぐ、Firebird披露。歌い終わりで開口一番、正門良規が『5人のFirebirdが受け入れられてもらえるかどうか』と話していた。きっと本人たちが1番不安だよね。大丈夫、5人のパフォーマンスはとてもかっこよかった。
ここから5年前のアンケートを振り返ったり、舞台で当時やっていたネタやパフォーマンスを次々と披露していた。
当時を知らない者として1番思ったことは、
『めちゃくちゃ体張ってきたんだな〜〜〜』
草間リチャード敬太がパンツ4枚履きして降ろすネタ始めた時はさすがにどうした案件だったし、それを見た正門くんがボソッと『あれもなんかのハラスメントな気がするけど』って呟いていてツボにハマってしまった。ごめんリチャード。でもおもしろかったよ。
あと、BTKとBTCってなに。
突然メンバーが外国籍(留学生?)のキャラクターになりきってパフォーマンスしだして、「僕たちとにかくキムチ」「僕たちとにかくカリー」って全然意味がわからなかったんですけど??!!急に冬ソナみたいな曲始まったし!!!リチャ末歌上手すぎな!!!!知ってた!!!
そこから突如ミュージカル開催。令和いろはうたを歌う末澤誠也が異様に可愛かった。終わりは佐野くんの『心配ないさ〜〜!』(元劇団四季の子役でライオンキングに出演経験もある佐野くんの定番フレーズだった)で締められた。
その直後『5人の俺らを本当に受けいれられてるのか心配だ』と話すメンバーたち。そこに宮崎さんがやってきて『あなた達の覚悟を見せてください』と伝える。末澤くんの『俺たちの覚悟見てもらおう』の言葉で、5人体制初のバンドスタイルを披露した。福本大晴が担っていたベースは、リチャードが引き継いでいた。
そして最後、宮崎さん(横山P)から1人ずつにメッセージが。この言葉はメンバーに対するサプライズだったようだ。
→佐野くん
→リチャードくん
→末澤くん
→正門くん
→小島くん
→福本くん
宮崎さん、メンバー共に涙を流しながら想いを確認し合う姿は美しさと切なさが入り混じったなんとも言えないものであり、見ていたこちらも簡単に咀嚼しきれない感情になった。
そして最後のセリフ。メンバー1人ずつがまっすぐ前を向いて放った。
< 感想 >
今回の配信はグループの節目を記念したもので、本来なら祝福モード全開の配信だったと思うが、メンバーの1人が脱けるという一大事が起きた後だった為、みんなが複雑な胸中だったと思う。
そして2019年の舞台の再演とのことだったので、オレンジの彼の存在を無くすことは出来るはずがなく、結果的に彼のファンも、彼を含めた6人のファンも寂しさを感じたに違いない。それでもこういう舞台演出にしたということは、 " これからのAぇ!groupもこれまでの歴史を背負って前に向かって進んで行くんだ " という意思表示なのかなと受け取れた。
最後に5人が揃ってやった『ワイパー』はオレンジの彼の一発ギャグであり、ファンの間では馴染みのものだ。
それを見た時、 " グループってこういうものだよな " と思った。
グループ活動をしているタレントがよく『個人活動をグループに還元する』と言う。俳優業やMC業、バラエティー業などで得た個人的なスキルやキャラクターが評価され結果的にグループの宣伝に繋がったり、グループでの仕事に繋がったりすることを指すのだろう。それが " 還元 " ということだとするならば、彼の『ワイパー』もきっと " 還元 " だった。
ライブで彼が『ワイパー』と言えばファンが盛り上がる。ある時はライブのセットにその文字が刻印されたし、ある時はメンバー紹介楽曲にも登場した。
いつしか『ワイパー』は彼の代名詞になったのみならず、Aぇ!groupとファンの合言葉のようなものになった。
もしかすると、今や " 言わずもがな " となったその合言葉は、彼らがこの5年で得た最強の武器なのかもしれない。
その武器を作った張本人は、もうここにはいない。
その武器を持って闘う5人の姿も、この先ずっと見続けることは出来ないだろう。歩みを止めない限り進化は必須だからだ。
しかし、忘れないのだと思う。この5年で得た最強の武器の存在も、6人が見せてくれた濃ゆくて熱い時間も、Aぇ!groupが6人組だったという事実も、忘れないのだと思う。忘れなくていいのだと思う。
その歴史こそが、Aぇ!groupのストーリーなのだから。これからも大切にしていこうと心に決めた。
次は京セラドーム。夢の舞台すぎる。
Aぇの歴史に残る素晴らしい日になりますように。
あとさ、いい加減デビューさせてくれ(大声) (完)
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