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冬の北海道は寒い⑪ 白老〜新千歳

最終日の朝です。
ゆっくりと出発しました。「東町ハウス」さんの快適なベッドでしばらく二人でゴロゴロとしていました。

シロクマが乗っている温かいベッドです。

白老を立つ前に、ゲストハウスの家主さんが、地元のおばあちゃんたちと経営している「しらおいグランマ」で朝食兼昼食を頂きました。名前の通り、地元のグランマ、つまりおばあちゃんたちがお店で働いていて(ゲストハウスの家主さんは若い男性です)、僕たちが行った日も、従業員平均年齢は八十歳を超えていました。看板に、従業員平均年齢が書いてあるのです。面白いですよね。

具材たっぷりのカレー

おばあちゃんたちは、長い人生で培った確かな技術と、愛嬌と笑顔で僕たちをもてなして下さいました。とても居心地がよく、料理ももの凄く美味しかったです。地元で収穫された野菜やお肉を使っていて、食材も作り手もまさに地元産。
普通の観光客が経験できないような素晴らしい出会いと食事をさせていただきました。
食事だけではなくて、地元の方が作ったアクセサリーやチョコレートなどの物販コーナーもありました。お店に入った瞬間から僕のお気に入りの場所になりました。

朝からこのボリュームを食べても、全く気にならないさっぱり加減
とりわけ五目御飯が美味しいですね。
白老の魅力が詰まっています。

さて、この日は最終日、二時過ぎのフライトで帰らなければなりません。白老から新千歳空港までは車で約一時間。雪が積もっているような道はなく、天気も良好で、愛知県を運転しているのと変わらないぐらい快適に車を走らせることが、五日目にしてようやくできたというわけです。

フライトまで小一時間の猶予があったので、道中のウトナイ湖という場所に寄りました。なんの予備知識なく立ち寄った湖でしたが、ここはなんと、ラムサール条約登録湿地に認定されていた、水鳥の中継地としてかなり大切な湖だそう。

足跡さえ無ければ……誰だ、先に歩いたやつは

施設がお休みの日だったからなのかわかりませんが、非常に空いていました。僕たちの外には一組のカップルがいただけで、ほぼ湖を独占状態。雪と木々の合間を縫って二人で歩いていきました。残念ながら、鳥が一匹も見つかりませんでした(鳥がいないから人もいないのか?)、が、静寂と雪の中、二人で騒ぎながら歩くことに意味を見出しました。

そういえば、北海道にきてからまだ一度も雪にダイブしていないことに気が付き、駐車場近くの雪だまりに仰向けで倒れました。その上に彼女も倒れてきて、雪のベッドの上で北海道を感じました。

愛知に戻る時間がきてしまいました。レンタカーも無事に返し、お土産も買い、五日間の移動疲れもかなりかなりあったのにも関わらず、やっぱり帰りの飛行機に乗る時は、まだやり残したことがある気がして、まだ帰りたくないという気持ちに覆われます。楽しかったということ、と解釈していいのでしょうかね。

よろしくピーチ
ありがとう北海道

これにて北海道の五日間旅行は幕を閉じました。
明日、総まとめをしようと思います。

                       続く

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