代表、移籍、優秀賞

ここに書いてない間に、いろんなことがあったなあと思う。

まず、E-1の代表に谷選手、杉岡選手、そして初招集の町野選手の3人がベルマーレから選ばれた!


私は前は代表を現地で応援したこともあったし、中継を熱心に見てたこともあったんだけど、今は時間的にどうしても代表の試合があるような時間帯にテレビを見るのが難しいので、なかなか見られないのが残念だったりする。

代表選手かどうかということよりも、私は人間性で応援したくて、これまでの代表のあれこれを見てても、代表だから無条件に全てが素晴らしいと言い切れないのかなとも正直感じてるけど、少なくとも自分が昔からずっと大好きなチームから選ばれる選手は、中身も含めて尊敬できる人たちだと思ってる。


1人選ばれるだけでもすごいことなのに、3人も選ばれるというのはとても嬉しいことだし、たぶん試合は見られないけど、とにかくケガなどせずに、コロナにもかからずに、思う存分アピールしてきてほしいなと思う。思うというか、願ってる。


前にベルマーレに在籍してた時、キャプテンとしてチームをまとめてたくさんの貢献をしてくれて、今年ベルマーレに帰ってきてくれてた永木選手が、期限付きで名古屋さんに移籍することになった。

コメントを読む限りでは、個人的に「これはもしかして一方通行なのかな…」とも思ってしまったけど、サッカーと繋がってる年数が増えれば増えるほど、移籍に関してはその時の状況が絡んで、どうしようもないこともいろいろあるんだよなあと感じてるので、永木選手がまたベルマーレ以外のチームに行ってしまうのはとても寂しいし残念だけど、永木選手のこれからの毎日も、永木選手らしく生きていける日々になればいいなと思う。


私は、今年帰ってきてくれた永木選手を、スタジアムや馬入(練習場)などで実際に見られる機会はなかった。それでも、またベルマーレに戻ってきてくれて本当に嬉しかった。

前に永木選手が在籍してた時と今では、私の中身はほんの少しでも成長できたかなと思えることも、永木選手が帰ってきてくれたのを機に振り返ることができて、私にとって大きなことだった。

永木選手が他のエンブレムを身に着けて戦うことになったとしても、これまでの思い出が消えてしまうわけではない。


その名古屋さんからベルマーレに来る阿部浩之選手は、私が少し知ってる人と同じ学校出身で、ベルマーレでプレーするのは今回が初めてだけど、個人的には前からよく見てた選手だったので、(実質永木選手とトレードみたいになってしまってるのは複雑な思いもありながらも)阿部選手がベルマーレに来てくれるということ自体は嬉しい!

名古屋サポさんがとても残念がってるのを知って、阿部選手が名古屋さんの中でもとても大きな存在だったんだなと改めて思った。

「名古屋と湘南なら、行ける距離だから阿部ちゃん応援に行くね!」と言う人もいれば、「(その人個人の事情などで)ホームゲームに行くだけでやっとなのに、他の地域になんて行けないよ…」と言う人もいて、これはベルマーレとか名古屋さんとかチームに限った話ではなく、どこにでも共通する話だと感じた。


その人がとても思い入れを持って応援してる選手がいて、その選手が遠いまちが本拠地のチームに移籍した場合、それでもそこのホームゲームも含めて試合に駆けつける人たちを、本当に熱意があって素晴らしいと思う。

私は自分が転校が多かったから余計にそう考えるのもあるだろうけど、大人になってからも新しい環境に飛び込むというのは、見た目どんなに社交的に見える人でも内心はきっと不安なものだ。だから、前のチームの頃から応援してるサポーターが応援に来るというのも、きっと力になることだろう。


だけど、そうやって実際に応援に行くことに「熱意があるなあ」「素敵だな」と思うのはもちろん本音である反面、どんなに行きたくても、本人にはどうしようもない事情で遠出はできないという人もいて、そういう人の応援が他に比べて深くないかというと、決してそうではない気がする。


今の時代は可視化されやすいと感じる。

「移籍しても〇〇選手を応援に来ました」と、道中の飛行機や新幹線での写真、スタジアムグルメの写真、スタジアム内や試合の写真など、“映える”写真がネット上にはたくさんあって、意図せずとも目に入ってくることもある。

そのサポーターさんが、その選手がどこに行っても変わらず応援する情熱や気持ちは、さっきも書いたけど素敵だ。ただ、例えば家族の介護など家を空けられない事情があって現地には行けなくても、その選手のことを心底応援してる人たちもいるんだよなあと思うし、チームや選手もそういう人の存在をないものとして考えてほしくはないなとは考えたりもする。


サッカーチームも、存続していくためには収入が必要だし、安定してやっていくためには経営は大事だ。

私もそんなにスタジアムには行けないし、チームのイベントなどにもそうそう行けないので、そういう面で考えれば貢献度が低いサポーターの部類に入ると思う。いくら昔から応援してても、実際に現地に足を運ぶという行動に絞ると、申し訳ないほど貢献はしてない。


遠くから応援してるというのは自己都合で、だから「遠方サポーターにもっと配慮してください」とは言えないと思ってる。だけど、もしもまるで存在してないものとして心の視野にも入ってないとすると、それは寂しい。


先月の優秀監督賞に、ベルマーレの山口智監督が選ばれたのもとても嬉しい出来事だった。

ベルマーレがなかなか結果を出せずに降格圏にいた春のこと。山口さんは「信じてください」と言った。


慣れたらダメなんだけど、ベルマーレは最終的に残留しても、それまでは降格圏にいることも多々ある。結果がなかなか出ないからといって監督を代えてれば、いったい何人代わらないといけなくなるのか、おそらく心の中ではそう思ってるベルサポも多いと思う。


その時の監督で順位が下位だからといって、他の監督になればそれは上昇するという保証もない。それでも、ケガ人などチーム状況もある中で最善を尽くしても、結果が出なければ「代われ」「やめろ」と言われる。

選手も大変だけど、監督も大変だと思う。


山口さんがどんな気持ちで「信じてください」と言ったのか、その本当の覚悟と深さは実際に監督になった人にしか解らないのかもしれない。それでも、私は縁あってベルマーレの監督になってくれた山口さんを信じたいと思った。


最近のベルマーレは負けてない。それどころか結構な割合で勝ってる。ここ5試合で失点はわずかに1。サッカーはどうしても得点した選手、攻撃陣が目立ちやすいし賞賛される機会も多くなりがちだけど、守備陣に惜しみなく拍手を送りたい。

私はチームの地元に住んでないので、いろんなサポーターさんと話すことも多い。

これまでは「あー、“降格圏の”ベルマーレね」という感じの扱いだったのが、最近では「ねぇ、どうしちゃったの?ベルマーレ強くなったよね?今何位?最近全然負けてないどころか、勝ってるよね?」と言われることも増えた。

ベルマーレは決して有名なチームではないし、サッカーに興味がない人に名前を挙げてもらえるようなチームでもない。

だけど、どんなになかなか応援には行けなくても、私にとって小さい時からずっと、このチームが大好きだと胸を張って言える誇りであることにはずっと変わらない。


この想いが、微力でもチームに届いてたら嬉しいなと思う。


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