退院支援って??

こんばんわ。

不定期を口実に、10日間ほど更新しなかったしょーんです。
前回の「MSWとはなんぞや?」の続きで、僕が担っている退院支援業務(急性期病院)を紐解いていきます。

ここが結構重要で、介護を必要とする親をもつ皆さんに知っておいてもらいたいです。


病院からの退院と聞くと「入院する前と同じ状態に戻っている」という風に思う方が多数でしょう。
もちろん、若い方などは回復力も高いため、その通りだと思います。

しかし、入院してくる人は若い方ばかりではなく、むしろ、超高齢者が爆発的に増加しています。で、そんな超高齢者が入院をするとどうなるか。。。

「身体機能が低下したために、今までと同じ生活が出来なくなり、家に帰れない」

という事態に陥ります。というか、ほぼ毎日こんな事態に直面しています。

まだ、身体機能の低下なんて可愛いもんですよ。
正直介護ならなんとでもなるんですから。

それよりも僕が困るのが、「肺炎・誤嚥性肺炎」を発症し、「嚥下機能」が低下し、食事が取れなくなって、抹消点滴で必要最低限の栄養を補正している。なおかつ「喀痰」が増加している状態、医療を必要とする状態です。
(このパターンが本当に多いんです)

この状態等の人たちの退院の許可が出て、DrからMSWへ退院支援開始の依頼へと繋がってきます。

入院前と状態が異なると、新たな退院先を選定する必要があります。
きっと、医療・介護の業界外の皆様は状態が入院前と違うから、ずっと居れるのではないか?そう考える方もいらっしゃると思います。



居れません。

急性期病院は救急の状態を脱すれば一両日で退院です!!

重篤な状態さえ脱すれば、その時点で退院です。だから、おしっこの管が挿っていても、酸素の管があっても、ご飯が食べられなくても退院です。

だって、治療は必要ないんですもん。
今すぐに死ぬような状態は脱しましたもん。
役目は救急の状態を脱することですもん。

これが今の日本の医療を取り巻く環境です。

積極的に治療を行う急性期病院に、平均で何日入院出来るか知っていますか?

入院してから退院するまでの日数を平均在院日数という言葉で管理しており、僕の勤めているところは12日です。

昔は3ヶ月入院出来たって??

いつの話をしてるんですか?

そんなもん、20年以上も前の話ですよ。昔はとか言われても知らんがな。今の話をしろよ。というか、今の現状で物事を考えろよ。

と僕は常日頃、面談で思っています。


ちょっと話が逸れましたね。

退院支援に話を戻すと、、、、
入院前と状態が異なっている人の現状を把握し、医療が多ければ、他院への転院を進めます。
医療の必要性が低いけど、介護の負担が大きく、自宅では看れない場合は施設への入所を進めます。
医療行為はあるし、介護も重度だけども「家に帰りたい。」「家に連れて帰りたい。」という本人・家族の希望を叶えるための自宅退院支援です。

退院先を簡単に分類すると「病院」「施設」「自宅」です。

それぞれにメリットデメリット、どんな調整が必要かなど色々とあるんです。それを調整し、円滑に退院ができるようにすることが「退院支援」なんです。


結構長く書いちゃったので、次回は病院の機能の違いや、どんな人が転院できるのかなどを書いていきます。

では

MSW しょーん

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