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まあいろんな映画あるよね『逆転のトライアングル』『西部戦線異常なし』

『逆転のトライアングル』は、3つのパートに分かれているお話で、最初のパートは面白かったんですけどね。



インフルエンサーの女子とモデルの男子のカップルがレストランで食事を終え、女子が「素晴らしい食事だったわ。ごちそうさま」と彼氏の目も見ずにスマホをいじりながらさらっと言うと、彼氏が「ちょっと待って、どうしてそんなふうに言えるの?」とつっかかります。

「昨日、明日は私がごちそうするって言ってなかった?」
「請求書が来ていることに気づかなかったのよ」
「さっきからずっとテーブルにあるのに?」
「だって、あなたが払いたそうにしていたから?」
「え?僕が?払いたそうに?」
「いいわよ、別に払うわよ。私の方が稼いでいるんだし」
「いや。払うよ。そういう意味じゃないんだ。僕が払うよ」
「あなたが、そんな人だとは思わなかった」
「僕は、ただ、この件に関して君と一度話がしてみたかったんだ。お金を払って欲しかったわけじゃない」

この世に、こういう会話ができる男女がいるのなら、すごく素敵だなって思うんですけどね。たぶん、いないかな。

2つ目のパートは、カップルが豪華客船の旅に出て、そこに集まった金持ちたちと、彼らの下僕となり高額チップを狙う労働者のお話。
3つ目のパートは、豪華客船が漂流して無人島にたどり着き、一番サバイバル能力の高いトイレ責任者のフィリピン人労働者がリーダーになる、というお話。

全体的に人間のヒエラルキーのお話です。ピラミッド社会を風刺するコメディ、なのかな?

カンヌ映画祭で最高賞を受賞だそうです。
あんな金持ちばかりが集まる街の、金持ちばかりが集まる映画祭で、どう観られたんですかね?

「わかるー!わかるー!うちらってそういうとこあるよねー!ちょっと、そこのあなた、シャンパン、もう1本持ってきてちょうだい、急いで!」

かな?



『西部戦線異常なし』は、1930年のアメリカ映画のリメイク。


戦争映画といえば死体ゴロゴロの悲惨な映像がつきもので、その悲惨さのクオリティをひとつ上げたのは『プライベート・ライアン』ですかね?
それ以降の戦争映画は必ずと言っていいほど、目も背けたくなるようなシーンがあるように思えます。脚が引きちぎれている。内臓が出ている。戦車に轢かれてぺったんこになっている。

不謹慎なのを承知で言いますけど、ホラー大好きの私としては、いつの間にか戦争映画にも、そういうシーンを期待しちゃってるところあるんですよ。だから戦争映画は絶対に観に行っちゃう。それはね、本当にね、いけないことだな、と私自身も感じています。

『西部戦線異常なし』にもそういうシーンはあります。
だけど、それ以上に、この映画はすべてのシーンが美しい。
光や影をじょうずに使い、戦争映画なのに『芸術的』という新しさ感じました。戦争映画に『芸術』って必要?、とも思いましたけど。


以上、2点。

どちらも2時間半〜3時間の長めの映画なんですけど、私的には「長いなー」と感じてしまったので単独で記事にすることはなかったのですが、アカデミー賞までに日本で観られる作品賞ノミネート作(『TAR/ター』と『ウーマン・トーキング 私たちの選択』以外)は全部観た!という自己満足のためだけに、ここに記します。

ああ、明日の朝が楽しみ。


ちなみに私、ジャニーズの中では中島健人くんが一番好きなので、ゲストで見られるのも、朝からうれしい。

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