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今年最後の映画『ナポレオン』

リドリー・スコット監督の最新作です。

リドリー・スコット監督は、私が映画というカルチャーが好きになるきっかけとなった1本『エイリアン』の監督です。


リドリー・スコット監督の、女性を主演にした映画はかなり好きです。

『テルマ&ルイーズ』とか。


あんまり評判良くなかったですけど、レディ・ガガ主演の『ハウス・オブ・グッチ』も私は好きでした。

こう並べると、オカマが好きそうな映画を撮る人だなと思ってしまいますけど(笑)

ただ、リドリー・スコット監督の、男性を主演にした映画は「ん?」ってなること多めなんですよね。

「ん?」ってなる理由のひとつは、まあ、この監督がラッセル・クロウを重用しがちで、まあ、単純にラッセル・クロウが私の好きなタイプではないっていうだけなんですけどね。

唇が薄くて口の小さい男が苦手。福山雅治然り。あくまでも個人の意見です。

あと、もうひとり、リドリースコット監督が起用しがちだけど私のタイプではない俳優がいるんですけど、今回観たリドリー・スコット監督86歳にしての最新作の主演がその方です。

ホワキン・フェニックス主演 『ナポレオン』

まあ、でも、ホワキン・フェニックスの場合は、お兄さんのリバー・フェニックスがあまりにも素敵すぎて、あまりに見劣りしてしまったのが、いまだに尾を引いているだけなので申し訳ない話なんですけどね。


まあ、そんなホワキン主演だし、史実系の映画は得意でないし、ナポレオンのこともよく知らないし、興味もあまりないし、鑑賞中は眠りに落ちてしまいそうなほどだったんですけどね。

でも、後々いろいろ思い出してみたら結構良い映画だったような気もしてきました。

この映画では、ナポレオンと妻ジョセフィーヌの関係に一番に焦点をあてています。ナポレオンはジョセフィーヌに一目惚れをして、ナポレオンは権力者ですからジョセフィーヌもプロポーズを受け入れるんですけど、それからもジョセフィーヌは他の男と浮気ばかり。ナポレオンはジョセフィーヌが好きで好きで仕方ないので戦地から手紙を送りまくったりするんですけどそれでもジョセフィーヌの心は掴めず、二人のセックスシーンも何度か出てくるんですけど、これがまたナポレオンってば、力任せに腰をふるばかりの童貞みたいなセックスでね、まあ、これじゃあちょっと無理よ、ナポレオンちゃん。

そんな2人の関係と、ナポレオンが世界各地で繰り広げた戦争シーンのコラージュで成り立っている映画なんですけど、結局のところ『ナポレオンという男は戦争は上手だったけど恋とセックスは下手くそでした』っていう感じなんですよね。

そして映画の最後に『ナポレオンが仕掛けた戦争で計300万人が亡くなった』というテロップが出て終わるんですけど「だからこんな男を英雄だなんて持ち上げちゃいけないのよ」とリドリー・スコット監督は言っているようで、そう考えたら好きになりました、この映画。
まあ、それゆえに世界中のナポレオンファンには総スカンを喰らっているらしいですけどね。

さて、この1年で観た映画はすべてブログにあげたんですけど合計37本でした。本当は50本くらい観たかったのですがなかなか難しいものですね。

来年も細々とレビューしていきますのでよろしくお願いします。

みなさま、よいお年を!

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