見出し画像

ダメ、絶対。『TALK TO ME /トーク・トゥ・ミー』

運転免許更新時の教習ビデオって、交通ルールを守りましょう!赤信号は止まれだよー!って感じかと思ってたら『交通事故被害者家族の苦しみ』みたいなビデオで「え?そっちから攻めてくる?」って、初めての時は大人の世界の奥深さに驚いたものです。

先日、会社で受けたパワハラに関するオンライン研修も、実際にあった事例が教材になってたんですけど、その事例っつーのが、もう、研修どころじゃないくらいすこぶる酷く悲し過ぎる内容で、テキストを読み終えてPC画面を見上げたら参加者数名が涙しているっていう特殊な研修でした。

どんな学習法よりも、感情にダイレクトに訴えかけることが頭と体に染みつかせる一番の方法なのかもしれません。

で、『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』です。


降霊パーティにハマッた若者たちがヤッバいことになっていく話で、鑑賞中はそこそこ楽しめたんですけど、帰り道にふと考えてみれば別にこれ、降霊パーティをドラッグパーティに置き換えても全然成立するお話ですよね。
っていうか、そういうメタファーの映画です。

手を模した置き物と握手しながら「talk to me」と唱えれば目の前に霊がドーン! 「Let you in」と唱えれば体内にビューン! 霊と一体化すると黒目がディファインしたみたいにぼわっと大きくなり、なんだろう、この感覚、クセになるぜ!っていう、シンプルでわかりやすい呪文とライト感覚の降霊パーティは、すごく今っぽいんですけど。

ただドラッグを降霊に置き換えるのなら、置き換えたなりの意味というか深みみたいなのが欲しいところなんですけど…そんなものはなくて、これって今時でちょっとオシャレな薬物乱用防止啓蒙ビデオじゃないですかね?

かと言って感情に訴えかけられる、っていうほどでもなかったんですけど「 ダメ、絶対。」と言うのはよーくわかりました。

みなさん、よかったら、ぜひ

この記事が参加している募集

映画館の思い出

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?