2018年のアフガニスタンが舞台です。

タリバンの武器の工場や隠し場所を探すことを任務とした部隊を率いるキンリー曹長（ジェイク・ギレンホール）がアフガニスタン人の通訳師を雇います。で、武器工場に乗り込むんですけど、タリバンの反撃にあう。危機一髪でこの通訳師に助けられ、はるか100km先の米軍基地までおんぶや荷台で運んでもらって命を救われます。
キンリー曹長はそのままアメリカに帰還しますが、通訳師はアフガニスタンで姿をくらましたまま連絡がとれない。米軍に協力した者はタリバンから賞金をかけられて追われるので姿を隠しているんです。
通訳師にはアメリカのビザが発行される約束ですが、アメリカの役所が絵にかいたようなお役所仕事で、いてもたってもいられなくなったキンリー曹長は、また自らアフガニスタンに戻り…という映画なんですけど、いかんせん副題が『約束の救出』です。

ベタ過ぎるこの副題はいかがなものかと思うんですけど、でも、出演者は地味、お話も地味、コヴェナントというタイトルはわかりづらい、そうなれば副題くらいはわかりやすく、戦場での男ふたりの友情ものだよー！走れメロスだよー！ってアピールしないとプロモーションにならないんでしょうね。

『約束の救出』

ああ、背中がモゾモゾ痒くなるような副題。

米軍が撤退し、タリバン政権が復権した今、アフガニスタンには今も数千人の（米軍に協力した）通訳師が身を潜めて生きているとのことです。
そんな人たちの存在に想いを寄せるきっかけになる、良い映画と思います。

よかったら、ぜひ。