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「物ノ国のポッケ」あらすじ

物ノ国と呼ばれるモノだけが住む不思議な街。見渡す限りの深い森にポツンと取り残されたように存在していた。街には水路が張り巡らされ、淡い街灯が美しく光り、空が暗くなると必ず夜雨が降っていた。
そんな街を動き回る小さきモノがいた。
ポッケと呼ばれる配達者だった。他のモノたちは家から出ることなく自分の役目をしながら暮らしているが、この小さなポッケだけは言紙(ことがみ)と呼ばれる想いを閉じ込めた手紙をみんなの為に届けていた。
家から出ることができないモノの為に想いを繋げる。それがポッケの役目だった。
しかし、そこで暮らすモノには悲しい運命が待っている。
ポッケは夜雨を見ながら空に想いを願っていた。


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